美容エディター堀江ちひろが
オトナ世代に推奨するのは、
Y2K気分の「ライラック」色♡
この夏のブームの筆頭といえば“Y2K”テイスト。いわゆる、2000年代初頭のリバイバルですね。
往年のパリス・ヒルトンみたいなツヤツヤリップや白っぽい光を放つキラキラまぶた、ロングなネイル&アイラッシュetc.。サイバーなギャルっぽさが今また新鮮で、トレンドの大きな変化に嬉々としてしまう自分がいる一方で、「40オーバーがこれやる場合、まんま“古い人”にならないように注意が必要だよね」という警戒心も。
で、今、大変重宝しているのがライラック(うっすらパープル)色。ピンクほど甘くなく、ブルーほど「いかにも」になり過ぎない。大人でもY2K的トレンド感をさらりと演出できる、“絶妙ライラック”が、続々登場しているんです。
即座にニュアンスを変えられる
キラキラスティック
中でもヘビロテしているのが、マルチに使えるバイレードのカラースティック。
透け感のあるパーリーなテクスチャーに偏光系のグリッターをトッピングしていて、ほどほどにサイバーチック(写真よりも実物はもっともっとキラキラです)。アイシャドウやマスカラに赤茶系を使う人って多いと思いますが、赤茶アイのまぶたの中央や目頭にハイライトとしてこれをちょい足しするだけで、Y2K的クールな風情に。瞬時に雰囲気を変えられる、ニュアンスチェンジャーなのです。
唇にはツヤッとシアーな
ライラックカラーを!
ゲランのこちらは、青みがったパープルトーンが唇本来の色とうまく調和し、どこかシャープな口元を演出してくれる絶品。天然由来成分をたっぷりと使っていて、ハチミツのケア効果が望めるところ、何時間経っても乾かないところなど、2000年代初頭とは比較にならないほど、つけ心地も進化しております(個人的にはこちらを塗った後、上のバイレードを唇の真ん中に重ねるのもお気に入り)。
そしてRMKのリキッドは、くすみカラーとシアーな質感を巧妙に両立させた力作。「目元、キラキラさせ過ぎ?」と思ったときも、逆にアイメイクはほぼしていないときも、このリップを選ぶと顔がぐっと締まります。しかも、縦ジワが嘘みたいに姿を消す……唇がまるで2000年の自分にタイムスリップしたかのように。
ノンパールのペールトーンを隠し味に
“キラッ”と“ツヤッ”はY2Kの鉄板ですが、そこにプラスすると今年らしさがグッと増すなと思っているのが、ノンパール&ペールトーンのライラック色。
シャネルのネイルは貝殻をイメージさせる繊細な発色。単色使いもメタリックカラーとのあわせ使いもいい。
そして韓国発・Laka新作のマットチークは、目に近い位置から頰の上部にふんわり入れるのがお気に入り。ごく微細な変化ですが、目元がくっきりと際立つし、顔立ちに清涼感とか、クリーンなムードを宿せます。
実は、くすみ払いにも大活躍してくれるのがライラックカラー。大人こそ、じゃんじゃん取り入れる価値ありです!
TEXT:CHIHIRO HORIE