「数秘術」ってなんだろう

ここ数年、日本で俄然注目が高まっている数秘術。一体どんなものなのか、皆さんはご存じですか?まずは数秘鑑定士・夕弥さんにそこから解き明かしてもらいましょう。「数秘術とは西洋占星術や易学等と並ぶ世界最古の占術のひとつです。英語ではNUMEROLOGY(ヌメロロジー)といいますが、これは直訳すると“数の学問”、または“数の論理”という意味。その言葉が物語るとおり、数秘術とは“占術”であるだけでなく、世界で最も古い“分析学”でもあります。そんな数秘術の始まりは、やや謎に包まれています。皆さんもカバラやピタゴラス式、モダンヌメロロジーなど、数秘術といってもいろいろな流派のようなものが存在しているのは耳にしたことがあるでしょう。数秘術という言葉が実際に英語で記録されたのは1900年代ですが、その考え方は何世紀も前から存在していました。最も古い記録は、古代エジプトやバビロン、さらに中国、ローマ、日本、ギリシャにも残っています。古代ギリシャの哲学者・数学者のピタゴラスは“数字には意味があり、名前のあるものは全て数に置き換えることができる”と説いていて、そんな彼の“万物が数である”という思想が、今日私たちが知っている数秘術の創始に繋がっていると考える説もあります」

どうやって占うのですか?

「生年月日や姓名を数に置き換え、特定の計算方法によって算出したパーソナルな数字からその人を分析します。僕が数秘術で用いる数字は1〜9のひと桁の数字と、少し特別な意味を持つ11、22、33を合わせた計12種類です。今回は一番基本的な生年月日を使って導き出す「現在数」「過去数」「未来数」の3つを軸に占いますが、もっと深く知りたい場合は姓名まで含めて計算します。例えば、同じ生年月日を持つ双子は他の占いでは性質や運勢も同じであることが多いですが、姓名まで含めて算出する数秘術ではそうはならなかったりする、そこが数秘術の面白いところであり、導き出される内容に説得力がある所以ですね」

どんな風に活用したらいいですか?

「数秘術とは自分の性質や武器となる強みを教えてくれる心強いツール、いわば自分の取扱説明書のようなものだと言えます。数秘に出会ってからは、弱点に見えることも実はその人の強みの裏返しだったり、気が付かなかった魅力に繋がっていたりと、このさまざまな数字が人生を応援する応援団のような存在に思えるのです。占いはよく当たるとか当たらないとかという言葉で判断されがちですが、僕にとっての数秘術とは、とても正確な“分析学"。自分という人間はどんな面白みがあるのか、隠れた強みを持っているのかを、数字を通して学ぶことで、よりよい(=より自分らしい)人生を導きやすくなるように思っています」

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過去数とは？

誕生日から導き出される過去数とは、前世で使ってきた数字（つまり、前世の自分の現在数）で、今世を生きる強みとなる数字です。先天的に持っているアドバンテージで、生まれたときからあなたをサポートしてくれます。幼少期には現在数よりも、過去数の性質が強く出る傾向があります。お子さんやお子さんとの関係を鑑る場合、現在数だけでなく過去数でもチェックしてみると面白いですよ。

現在数とは？

運命数、ライフパスナンバーと呼ばれることもある現在数は、生年月日の数を全て足して導き出される数であり、その数字が持つテーマや性質が、今世のあなたの本質的を表しているといわれています。数秘では、この現在数を軸に、過去数の及ぼしている影響と未来数が指し示す可能性を組み合わせて、より深く己を知り、どのように生きていくべきかを考えていきます。

未来数とは？

誕生月と日を足して導き出す未来数。これは、人生が進むにつれてその数字の持つテーマを課題としたり、それに憧れを抱くようになっていったりする傾向を示します。生まれ持っているものではないのですが、意識して生きることで、自分の強みとして引き寄せられてくる性質を表わす数字なのです。R40であるオトナミューズ世代は、まさに今、この未来数の恩恵を受ける時期を生きています。

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