「美容医療は信頼できる先生を見つけて」松倉クリニック代官山に通う、おケイ先生の治療に同行!【スタイリスト白幡啓連載】
最近、美に一層磨きがかかったと噂のおケイ先生。もしや……と、ご本人に尋ねてみたところ、思いのほかあっさりと秘密が判明。おケイ先生がみなさんに伝えたいことがあるというので、早速取材を決行しました。
治療内容は千差万別だから
必ず信頼できる先生に相談して
5月某日、連載の打ち合わせが終わるやいなや、慌ただしく去っていこうとするおケイ先生。
━━━おケイ先生、最近なんだか忙しそうですけど、何かあるんですか?
白幡さん(以下K):フフ、実はね……、最近美容クリニックに通ってるの。ずっと前から眉間のシワと目の下のたるみ、クマが気になってて。いろいろあってしばらく気分的に落ち込んでたんだけど、少しずつ前向きになってきて、気になってるならやってみよう! と思って。友だちに松倉クリニックの貴子先生を紹介してもらって通い始めたの。今から行くけど一緒に来る?
━━━おケイ先生の美の秘密はぜひ知りたいので、ご一緒させてください!
K:貴子先生、こんにちは。今日は私の連載担当の編集者も一緒だけどいい?
貴子先生(以下T):大丈夫ですよ。
K:今日はね、私が今やってる治療について話を聞かせてほしいの。せっかくだから読者のみなさんにお伝えしたいの。いいかしら?
T:もちろん。でも、載せちゃっていいんですか(笑)? 白幡さんの治療内容としては、眉間にボトックス、目の下とほうれい線にヒアルロン酸を入れています。白幡さんの場合、気にされているところ以外は全然たるみもなく、全体的にレーザーを当てるというよりはポイント的な治療で十分だったので、注射をすることに。
K:人によってはボトックスを眉間に打つことで眉が上がっちゃって嫌だって人もいるみたいだけど、私の場合、キリッと上がったのがかえってよかった。キツネ顔だからかな。
T:そうですね、眼瞼下垂の人なんかは眉間のボトックスで余計重くなることもあるので。
K:私、瞼の肉が全くないのよ。だから重くなるほうがいいんだよね。
T:白幡さんは痩せてるから瞼が凹んできてしまうんですよ。普通はボトックスってむくんで見えがちだけど白幡さんにはよかったですね。
K:よく「何かした?」とか聞かれるんだけど、私の場合、たまたま副産物で目がふっくら仕上がったって感じ。そして、貴子先生の加減が上手いの。きっといろんな人の顔を見てるからだと思う。貴子先生はちょっとずつ様子を見ながら、私の気持ちや生活とか全部分かってやってくれるから信頼できるの。
T:最初、みんな注射は怖いって言うんですよ。でも白幡さんの場合注射がよかったし、それをすぐに理解してくれたのでやりやすかったです。
━━━痛みはもちろん、急激に変わるかもしれないという恐怖はなかったんですか?
K:全くなかった! でも激変も面白くない? ウソ(笑)。だって貴子先生がちゃんと見てくれるの分かってたから。
T:表に出られる仕事をされていますし、少しずつ手を入れたほうが自然でキレイですよ、という話をしながら進めていきました。いくら速攻変化が出るからといって一気に進めると自然ではないので。
━━━でもその加減が分からない人もたくさんいますよね?
K:なかにはいるよね、患者さんの希望を聞いてバランスを見ないでそのまま治療するお医者さんも。きっと先のことを考えてないんだよね……。
T:私は、他のクリニックに白幡さんが行って、もしそれがやり過ぎだった場合、「ああ、松倉に行ったらこうなるんだ」って思われたら嫌ですし(苦笑)。うちは基本的に注射は最終手段として、できるだけレーザー治療しようという考えなんです。
K:え? 注射って最終手段なんだ(笑)。
T:注射だけっていうのは本当は珍しいんですよ。白幡さんはレーザーの必要がなかっただけで。
K:本当は私、クマを切除したかったの。でも貴子先生は取ってくれなくて、代わりにコラーゲンを打ってくれた。
T:白幡さんの顔で脂肪を取っちゃうとシワシワになっちゃうんですよ、お肉が少ないから。みんなクマ取りしたいって言うけど、万人にいいってわけではない。膨らんでたところを取ると皮膚がたるんでシワになるんです。たるんだ皮膚を切除することもできますが、傷も残って表情も変わる。クマって、膨らんでるタイプと凹んでるタイプ、色素沈着してるタイプとあるんですが、白幡さんは脂肪がほとんどなくて少し凹んでるだけなので、コラーゲンを入れれば手術の必要はない。一概にクマといってもいろいろあるんです。
K:なるほどね。
流行を鵜呑みにせず、自分に合った治療を受けて
━━━貴子先生
K:ねね、ちょっと聞きたいことがあって。私はお洋服の仕事をしてるからさ、パッと人に会ったとき、この人、服をこう変えたらもっとかっこよくなるのに、とか思うことがあるのね。貴子先生も人の顔見てもっとこうすればいいのにとか思う?
T:思いますよ。
K:やっぱり? 私と同じだね! じゃあさ、貴子先生的に、私の顔、もっとこうしたらいいのにと思うところがあれば教えてほしい。
T:もう小細工はしなくて大丈夫なんで、全体的にシミを取ったり、たるみ予防にハリを出すレーザーをやるぐらいでいいと思います。あとは、栄養素の検査もいいかも。例えば、亜鉛や鉄分が足りてなくて皮膚が緩みやすいから引き締めの治療をしましょうとか、治療の指標ができるので。うちだと両方併用してる人が多いですね。
K:治療の指標になるのは効率的でいいね。でもさ、ハリを出すレーザーっていっても、私の顔ってハイフは合わないんだよね?
T:まさに白幡さんとよく話してるんですけど、今みんなハイフやりたいって言うじゃないですか、広告もたくさん出てるし。実はハイフは、顔にお肉が付いている人にはいいんですが、白幡さんみたいに少ない人には合わないんですよ。今美容医療というと、クマ取りとハイフってみんな思っちゃってるけど、実は適応しない人も多い。白幡さんがたるみを軽減したいなら、ハイフよりはスカーレットがいいかも。ハイフは筋肉の膜を引き上げる=「リフトアップ」なのに対して、スカーレットは皮膚自体の緩みを引き締める=「タイトニング」。全ての人にハイフがいいとは一概には言えないんです。
K:そう、それを声高に伝えるのっていいと思う。貴子先生みたいなお医者さんに会わなければ、ハイフがいいんだってみんな思っちゃう。だから、内科のかかりつけ医がいるみたいに、ちゃんと顔を見てくれる美容医療の先生がいてくれると安心だよね。50歳近くなってそういう先生がいてくれると、いいころ合いで年を取れるというか。
T:そうなんですよね。マイナス10歳はやり過ぎだし、マイナス3、4歳ぐらいでいいですよね。
K:だから、クリニックに行ってすぐ治療するんじゃなくて、まずはちゃんと見てくれる人を探す。話をすると分かると思うんだよね、ちゃんとバランスまで見てくれる先生かどうか。
気持ちが前向きなときに、信頼できる先生にお願いすべき
━━━白幡さん
T:確かにバランスは大切ですね。患者さんがここを治したいって言っても、私から見ると別のところを治したほうがいいって思うこともよくある。患者さんは点しか見てないんです。全体のバランスを見てから治療の提案をするんですけど、うちの患者さんはそれを受け入れてくれる人が多い気がします。
K:貴子先生の治療できっと成功してる人が多いんだと思う。そういう先生じゃないと委ねちゃいけないよね。貴子先生だから私は打つのも怖くなかった。行列に並べない、何ごとにも時間をかけたくないタイプっていうのもあるけど(笑)。
T:性格的な問題もありますよね(笑)。怖い人はレーザーで地道にやる人もいますけど、そういう治療を10回したところで果たして白幡さんが満足するかというと……。
K:そうそう、短い時間で効果があるのは素晴らしい。
T:あくまでも少しずつ自然に、ですけどね。
━━━おケイ先生は美容医療を受けて、自信に繋がっていますか?
K:もちろん! みんなね、気になってるなら絶対やったほうがいいと思う。やらない意味が分からない。ただ、やる時期は見極めるべき。絶対自分が前向きなときにしてほしい。落ち込んでいるときは、まず一旦待って。そういうときは依存してやり過ぎてしまうと思うの。あとは、客観的に顔を見てくれて信頼できる先生を見つけること。今回の連載、これから年齢を重ねていくミューズ世代のみなさんの参考になったら嬉しいな。
photograph:NAOKI MURAMATSU
otona MUSE 2023年8月号より