佐田真由美が挑戦!MZ世代に流行するメイクを40代が楽しく取り入れてみたら?【まとめ】
パーティやイベントなど日常+αの装いを楽しめるチャンスが増えるシーズンですね。ここはお洋服のみならず、メイクもいつもとちょっと変えたいところ。けれどSNSや街で若者を中心に流行しているメイクをそのままマネするのは大人としてどうなんだろうという、胸に去来する葛藤。なにより似合わないんじゃないか。若づくりしてると思われるのもツラいし、いつものメイクでいっかーという思考のルーティーンに、今年こそ待ったをかけてみませんか。
ここはオトナミューズの美神・佐田真由美さんがヘア&メイクアップアーティスト高垣賢司さんとトライしたMZ世代に流行っている名作メイク特集をまとめてお届け! つけまやストーン、囲み目メイクの新たな可能性を見つけることができます。ここで大切なのが「このくらいならオッケー」という大人としてなにかをわきまえた線引きではなく、「こっちのほうが顔色がイイ!」「これつけたほうが楽しそう」というプラスの思考。メイクより、盛っているのは気持ち。いつものマチュアな魅力に、可愛げを乗せてホリデーシーズンを満喫しましょ♡
40代が、MZ世代の今どきメイクを楽しむなら?
真由美さん(以下M) 初めましてのKENJIさんメイク! もうこんなにも心揺さぶられたメイクの撮影は本当に久しぶりでした♡
KENJIさん(以下K) テーマに合わせ、3パターンのメイクを自由に提案させてもらったんですが、真由美さんの新しい魅力を引き出す仕上がりとなって、僕も嬉しいです。
M ここ数年、自分がハタチだったころのブームが再解釈されて、Y2KとしてMZ世代の間で盛り上がっているけれど、リアルに経験してきた私が取り入れても懐かしく見えない方法を知りたいなと思っていたの。やっぱりアップデートはしていきたいから。で、今日はそれが叶った日♡ テクニックというかセンスというか、いろいろと学ばせてもらいました。メイク中にも「涙袋を描き過ぎてる人っているよね」という話になって……。
K そうなんですよ。あれは分からないようにやるもので、見る人が気づいてしまったらダメなんです。自分にしか分からない程度にとどめてちょうどいいんです。ただ、それも大人だから「引く」とか「抜く」ということを意識するのではなくて、大事なのはあくまでもバランス。
M いかに自然に可愛く見せるか、なのね。下まつ毛もピンセットにマスカラをつけて、ピ、ピ、ピッてつまんで束にして。コームじゃないの。あ。こんなに喋っちゃって大丈夫?
K 笑! 大丈夫です。つけまつ毛も、自まつ毛の上からじゃなく下からつける。そうすると本当にナチュラル。
M 描いてるように見せない、つけてるように見せない。そうやって自然に美しさを盛るから、メイク感がなくてフレッシュに見えるのね。今日はこのまま帰って、韓国Y2Kメイク大好きな娘たちに自慢しちゃお。KENJIくん、ありがとうございました!
“囲み目”はタフに仕上げない!
ピュアさ炸裂スモーキーグラデ
昔は締め色シャドウを使ってかっこよく仕上げるのが主流だった、囲み目メイク。でも目の窪みが気になってくる大人の目に、暗い色は不向き。肌なじみのいいピンクベージュ系でニュートラルに。眉もピンセットで毛を束ねて隙間を作り、軽やかさを狙って。アイシャドウから繋がるチークの血色感もフレッシュに見せるカギ
【EYE】今っぽい雰囲気に仕上げるポイントは眉。マスカラ下地で全体の毛流れを整え、眉頭部分をピンセットでつまんで毛束を作って立ち上げれば、柔らかで旬な印象に。aの左下ピンクをブラシでアイホール全体、下まぶたは涙袋部分に入れ、下のみまつ毛のキワにa右下のブラウンと目頭にbのシャドウ。目元の重心が下がり、中顔面を縮めて見せる効果が。【CHEEK】dの2色を頬骨高い位置から鼻横あたりまで広く入れる。【LIP】薄くベージュのシャドウでローライトを人中に入れてキュッと縮めて見せ、cのグロスを輪郭よりオーバーに塗る。
盛らない、ギャルに見せない
大人の「カラコン+つけまつ毛」
「カラコンの進化も凄いんですよ」とKENJIさん。ここでの役目は、瞳を大きく見せることでも色を派手に変えることでもなく、優しい瞳でまつ毛を効果的に見せること。オリーブ色のカラコンを入れることで日本人本来の瞳よりも柔らかに。つけまつ毛は粘膜側からセットし、ピンセットでつまみながら自然なセパレート感を。
【EYE】bのカラコンで目元を外国人風の柔らかな印象に。eのアイラインを目尻にだけ目の形に沿ってスッと引き、aの右下のベージュを上はアイホールからアイラインを入れた目尻側まで広く、下は涙袋に塗る。dのつけまつ毛を上の目尻から。根元にfの透明のりを塗り、自まつ毛の下から毛先同士が重ならない感覚で目頭まで付ける。マスカラを塗り、ピンセットで自まつ毛と馴染ませ、ホットビューラーで上向きに固定させる。下まつ毛はマスカラのみ。【CHEEK】骨格を強調させるため、頬骨下にブラウンを楕円に。【LIP】cのグロスを輪郭よりオーバーにたっぷり塗る。
大人だって挑戦できる!
世界的ブーム「ストーンメイク」
K-POPアイドルからランウェイまで、ここ数年ブームの「ストーンメイク」。可愛い♡と思いつつも自分が取り入れるイメージが浮かばない大人も多いはず。だけど心配ご無用。ポイントは肌になじむ繊細で小さめなラインストーンを、瞳に沿うように左右対称に配置すること。複数個つける場合は、ストーンのサイズに少し大小差をつけると、目のキラキラ感UP効果が。この光を主役にアイラインは引かず、リップも超ナチュラルなツヤなし粘膜色を。
【SKIN】肌は作りこまず、色ムラを整える程度に。チークもレスして肌色に合わせたcのファンデーションで軽く仕上げる程度が丁度いい。【EYE】ラインストーンが主役のため、盛らずにナチュラルに仕上げるのがポイント。aの左上のハイライトを目頭と鼻根部に入れて明るさを。まつ毛は軽く黒マスカラのみ。ネイル用の極小のラインストーンを2〜3サイズ用意し、つけまつ毛用のノリで目頭、黒目下、目尻にバランスを見ながら自由につける。【LIP】bのマットなベージュを輪郭通りに塗ってナチュラルに仕上げる。
photograph:WAKABA NODA[TRON](model) styling:AKIKO KIZU hair & make-up:KENJI TAKAGAKI[SHIMA] model:MAYUI SADA text:YURI SUGIYAMA
otona MUSE 2023年9月号より