肌の赤みは生かして、チークは広く入れて。10周年のオトナミューズが考える【洒落顔】の定義
人気アーティストと考える「洒落顔」の正解【AIKO ONOさん編】vol.1
ファッション同様にビューティも、雑誌「オトナミューズ」が創刊から掲げてきたのは、“シンプルだけど洒落てるメイク”。10年経ってもそのテーマは不滅ですが、シンプルの定義や何がおしゃれ感を作るのかは、変化しているはずです。メイクアップアーティストのAIKO ONOさんに、2024年流の「大人の洒落顔」を提案してもらいました。
AIKOさんが考える洒落顔は
“フレンチシック”がテーマ
往年のフランス女優のようなノンシャランなのに可憐なルックをベースに、時代のエッセンスを加えるのがAIKOさん流。遊ぶべきパーツに抜きどころ……6つのルールをピックアップ。
【ルール1】
まぶたには光。繊細なラメで生気と透明感を
「ラメは大人の救世主! まぶたに光があるだけで顔立ちに生気が宿り、くすみがちな肌も明るく見せられます。ただし、ギラギラと輝く大粒のものやカラフルなものはアラフォーにはちょっとハードルが高い。肌に溶け込むようになじむ微細なタイプで、色はゴールドやベージュがベストです。つけ方はアイホールに指でささっと投入するくらい、ラフな感じでOK」
【ルール2】
大切なのはフレッシュな印象。肌の赤みは生かしてベースに
「厚塗りの顔はそれだけで老けた印象に。ファンデは必要ですがあくまでごく少量にし、できるだけ素肌っぽく見せるべき。クマは隠したほうがいいけれど、肌の赤みなどはナチュラルさや鮮度の演出に繋がるので残っているほうがいいんです。シミやソバカスもツヤッとしたファンデーションで十分に飛ばせるので、隠そうとして特別重ね塗りをしなくて大丈夫」
【ルール3】
冒険すべきはリップ!普段選ばない色をとにかく試して“新境地”を探す
「新色を使うだけで断然今っぱい顔になれるのが口紅。例えばレッドひとつとっても、シーズンによって発色や質感は少しずつ違うので、季節ごとに新しい服を買う感覚で新色に手を伸ばしてほしい。ちなみに、見た目と塗ったときの印象が異なるものも多いから“パッと見”でジャッジするのはNG。唇にのせて試してみると意外な色が似合うこともよくあります」
photograph:YASUTOMO SAMPEI styling:AKIKO KIZU hair:KAZUKI FUJIWARA make-up:AIKO ONO model:YOUN-A text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2024年5月号より