美容は毎日の中で幸福を感じるためのもの。マインドケアから学びたい【MEGUMI美容】まとめ
俳優として、芯のあるひとりの女性として、輝きを増し続けるMEGUMIさんが降臨!1000以上のメソッドを試したうえ、今も日々アップデート中だという彼女ならではの美容道。2024年の初めに教えていただいた、ご本人のトークとともにお届けします。
美容は自分で自分を幸福にするための最強手段。意思をもって動くこと
肌がよくなるごとにマインドもポジティブになった
——そもそも、ほうれい線が気になり始めたのがきっかけで美容に目覚めたそうですね。
「十数年前の話ですが、美容家の故・佐伯チズ先生とテレビ番組でご一緒したとき、当時60代だった先生の肌がものすごくキレイだったんです。一方、そのころの私はというと、冬になると肌がただれてステロイドを塗っていました。定期的に不調になるわ、シワが出るわ、肝斑も出るわでもうひどい状態。それで佐伯先生に相談したところ、『乾燥してるのよ! とにかくまずは保湿。奥まで水分を入れなさい。それには毎日、ローションパックかシートマスクをするしかないのよ』と言われて。それから、より簡単に取り組めるシートマスクを毎日するようになりました」
——美容を始めて変わったことは?
「肌にトラブルを抱えているときは、テレビや写真に映ることが嫌だったし、ルックスにコンプレックスを抱いていましたね。それが、美容を始めて肌がよくなるごとに、いろんなことがちょっとずつ変わっていったんです。例えば、笑うとシワができるから笑いたくないと思っていたのが、だんだんと人前で笑顔を見せられるようになったり。そうするとマインドもポジティブになり、積極的に人とコミュニケーションを取ったり、もっと違うことにトライしてみようという気持ちが湧いて。時間はかかりましたが、十数年かけて、人間性とか性格も含め、ポジティブ度が増幅していったように思います」
——数年前、ご自身のサイトの中で歯科衛生士さんと対談して口腔衛生についての情報を発信されているのを拝見したことがありますが、MEGUMIさんには常に積極的に自ら動いている人、というイメージがあります。
「全然やりたい仕事がこなくて、ママタレントとしてのレッテルを貼られて—それはそれで嬉しかったんですけれど!—自分はもっとクリエイティブなこととか、女優業もやりたいと思っていた時期があったんですよね。くすぶっていた当時は、自分で発信していくしかないと思って、いろんな方に会い、コラボレーションしていました。全てはこのままじゃいけないっていう危機感からですね」
——〝待っているだけの人〟では、やはりキレイにはなれない?
「待っていても何も起きないのは分かっているので。人って待ちの状態になると不安になって、思う通りにならないのを世の中のせいにしたり人の愚痴を言うっていう、よくない方向に向かってしまいがちなんですよ。 そもそも美しいってどういうことかというと、心が整っていて健康で、外面のケアも行き届いている、三拍子揃った状態のことだと思うんです。つまり、仕事がなくなったらどうしようとか、やりたいことが全然できないとか、不安や不満で心がいっぱいいっぱいになっていたら、いくら外面を磨いていても“美しい人”とは言えないと、私は思うんですよね」
——美しさはマインドケアからなんですね。
「そうですね。負の感情にとらわれそうになったとき、ちょっとでも自分から動くと前向きになって心を整えられるから、そこはもう踏ん張りどころだと捉えています。掃除をするとか、お花を生けるとか、些細なことでもいいからとにかく自分の意思をもって動く。“動く”ということが、人が生き生きと美しくあるための根源のような気がします」
photograph:YASUTOMO SAMPEI(model),ASA SATO(still) styling:MIKU hair & make-up:MASANORI ENOMOTO model:MEGUMI text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2024年3月号より