冷え、無性欲、抜け毛etc.森田敦子さんに聞く!大人のプチ不調、解決法
マスク生活にリモートワーク……ライフスタイルがガラリと変わって、精神的なストレスやら肌不調やら、不定愁訴を抱える人も多いはず。そこで各方面のプロにアラフォーあるあるなお悩みを直撃! まずは植物療法士・森田敦子さんのベストアンサーをご紹介。
自分で自分を幸せにして
心もからだも健やかに
「何より率先したいのは“自分を大事にする”ということ。アラフォーになると若いころのように無理はきかなくなりますよね。そんな中、自分を満たすこともせず、周囲に合わせてばかりいるとストレスから不調をきたします。まず自分をハッピーにしてあげて」(森田さん)
【疲労】
Q:疲れが全然取れません……
A:睡眠の質を高めることを最優先に考えて
「深夜まで考え事をしスマホを凝視していたら、眠りに誘うホルモン・メラトニンが引っ込んで睡眠の質が低下します。からだの修復を促す成長ホルモンは寝入りばなに多く分泌されますから、ベッドに入ってすぐ熟睡できなければ疲れは取れません。夜は間接照明に切り替え、薬草の力も借りてスムーズに眠れるよう工夫を」
【無性欲】
Q:いつのころからか
性欲が全く湧かなくなりました
A:デジタルデトックスで相手を思いやる時間を
「夜、PCやスマホを見過ぎてメラトニンが十分に分泌されず、無気力状態の人が多いように思います。人は疲れ果てるとセンシュアルな気持ちから遠ざかってしまうもの。夕方からはデジタルデトックスをして気持ちを緩め、セルフケアをしたり、相手を思いやるための時間を持って」
【冷え】
Q:手脚はもちろん、
どこもかしこも冷えるんです
A:フィトテラピーで微小循環の巡りまで促進
「ポリフェノールが赤ワインの300倍ともいわれる赤葡萄の葉のお茶(ヴァンルージュ)を摂ってみては。毛細血管や微小循環の巡りを改善する作用が期待できます。それからユズ、マジョラムの精油を植物オイルに混ぜて肌になじませると、毛細血管まで成分が浸透してからだが温まります。仙骨(お尻の少し上)に使い捨てカイロを貼るのも◎」
【白髪や抜け毛】
Q:突然、白髪や抜け毛が増えました(涙)
A:マッサージとドリンクのWケアで対策を
「20代のころ、薬の副作用で髪を失った経験がありますが、ヘアを健康的に保ちたいならスギナのエキス(写真中央)を摂取するのがオススメです。あとは日々、頭皮マッサージをして地肌を柔らかくしながら、血行を促進するケアを。私はWaphytoのローションをつけ、ウカのケンザンを使って毎日10分くらい行っていますが、56歳になった今も白髪染めなしで黒髪を保てています」
【メンタル系】
Q:理由が分からないけれど、
なんだか最近不安です
A:サーカディアンリズムを整えると心が元気になる
「YouTubeやスマホを深夜まで見ていると、自律神経のバランスが崩れて心が不安定になりやすくなります。朝はしっかりと光を浴び、夜は暗くなったら眠るという生活がストレスに負けない心を作る、一番のキーです。プレ更年期でホルモンバランスが崩れている人は、葛湯やメリッサのハーブティーを摂ってみて」
【便秘】
Q:便秘って治りますか?
A:どくだみ茶が効果テキメンです
「どくだみは「十薬」ともいわれ、昔から生薬として重宝されてきました。煎じたお茶には腸の調子を整える働きがあり、便秘解消効果が望めます。さらに利尿作用もあるのでむくみ解消やデトックスにも。また、マジョラムの精油と植物オイルをブレンドし、お腹に塗りながら円を描くようにマッサージするのも効果的です」
いかがでしたか? 次回は、まいこ ホリスティック スキン クリニック院長・山﨑まいこ先生のプチ不調解消法をご紹介します。
photograph:getty images / illustration:YUMIKO COMUKAI / text:CHIHIRO HORIE
otonaMUSE 2022年3月号より