【完全版】鵜飼恭子さん×大野真理子さん「美肌モンスター」のスキンケア談義2024
表面的な美しさにとらわれず内側からの美しさにも目を向けて
鵜飼恭子さん(以下U) ここ最近、スキンケアの“カスタマイズ志向”や“パーソナライズ化”が進んでいると思いませんか? 今まではメディアやSNSで誰かがすすめているものをとりあえず取り入れてみることも多かったと思いますが、流行っているものと自分に合うものが必ずしも一致しないのだということに、ミューズ世代になると気づきますもんね。
大野真理子さん(以下O) とても同感です。結局、肌質も肌悩みもひとりひとり違うので、誰かのまねをするのではなくて、自分にちゃんと合うスキンケアや美容クリニックの施術をセレクトすることが大切だと思います。なので、私もクリニック情報を聞かれたときには、美容に対しての知識があまりないのであれば、定額でカスタマイズ治療を受けられるところをオススメします。
U そういえば私も先日、MET BEAUTY CLINICでカスタマイズ治療を受けました。シンプルな施術なのに自分の肌に必要な施術を受けるとこんなにも肌が変わるんだ! と感動しました。
O 季節や環境によっても肌の調整の方法は変わってくるので、自分の肌がどんな状態なのかを常に把握して、年間で“皮膚管理”することも大切ですよね。
U そうですよね。毎回同じ施術がいいとは限らない。そして、肌悩みがひとつだけじゃなく複合化してくるミューズ世代は、それだけで一発逆転、みたいな都合のいいことは起こらないじゃないですか……。なので、クリニックの施術やスキンケアの効果をしっかり引き出すためには、もっとウェルネスな志向に切り替えることの必要性も感じています。例えばベッドリネンを上質なものに変えたり、朝、少し早く起きてラジオ体操をしたりと、些細なことでも結果が変わってくるのではないかと思っています。
O ウェルネスな志向、すごく共感します。これまでは美容医療もアグレッシブに取り入れて、造形を整えることにとらわれていた人も多かったと思いますが、真の美しさはそこじゃないんじゃないかと思うようになりました。きっかけは美容業界でご活躍中の大先輩とお会いしたときに、その方の可愛らしさが内側から滲み出る“生命感”からくるものだと気づいたことでした。人生を楽しく謳歌している“幸せそうな感じ”こそが、本当の美しさにつながるんじゃないかと感じたんですよね。そういうわけで今年は、生き生きとした“生命力”を育てる美容に励んでいる真っ最中なんです(笑)。
U どんなに表面的な美しさだけを追求しても、内面が充実している人が醸し出す美には敵わないということですね……。私も若いころは、人の手に頼りっぱなしで週に3回もエステに通っているから大丈夫だと言い聞かせて、自分自身のことをおざなりにしていました。この年齢になってようやく、本質的な美しさを手に入れるためには、もっと包括的なケアが大切なのだと気づいて、食生活を含めたライフスタイル全般をやっと見直したところなんですよ。
O生活習慣や志向って、不思議とその人のなりに表れるものですよね。
肌の調子がよくなり体質改善までかなえる膣美容
U 年齢を重ねるほどにいろいろなものが滲み出てきますよね。ライフスタイルを見直す一環で、昨年から本格的に膣美容をスタートさせたのですが、膣内環境が整うと隣り合う腸内環境もよくなって、その結果、肌もツヤツヤに。スタバに行く感覚でちょっとした空き時間によもぎ蒸しに通うようになってからは、冷えも改善されて体調もいい。これを言うとびっくりされるのですが、月一でフェムゾーンに鍼灸の施術も受けています。血流が改善されてフェムゾーンがふっくら。施術の際は“もっとお尻の穴を締めてください”なんて言われることもあるのですが、気づかないうちに緩んでたんだ……なんて気づきがあるってことで(笑)。
O えーっ! フェムゾーンに鍼ですか!? 膣美容には興味津々ですが、鍼は上級者すぎます……。私は著書にフェムケアをしない人だと書いちゃったんですが(笑)、鵜飼さんを見習って遅ればせながら始めてみます。
U ぜひぜひ(笑)。専用の洗浄料や保湿オイルなどは使いやすくて初心者の方にもオススメです。これまで顔、髪、からだと見える部分のケアに注力してきましたが、見えない部分をお手入れすることの大切さをひしひしと感じています。ところで大野さんは“生命力”を育てるために、具体的にはどんなお手入れをしているんですか?
Photograph:KAZUYUKI EBISAWA[makiura office](model), ASA SATO(still),Getty Images hair & make-up:YUINA IWATA text:AKIYO NITTA
otona MUSE 2024年3月号より