人気ヘアメイク笹本恭平さんが伝授。「ヌケ感」を宿す、2024年秋のベージュワントーンメイク
大人のメイクにおいて、実はキレイであること以上に大切なのが「ヌケ感」。ただ、「ヌケ感」って、明確な正体がないがゆえに、なんとなくの感覚で語られがちなのも事実です。大人に必要な「ヌケ感」とは、具体的に何を指し、どう演出すべきなのか? 人気ヘアメイクの笹本恭平さんに今改めて教えてもらいました。
笹本恭平さんがANSWER!
「ヌケ感=洒落感と心得よ。
緻密に計算し、丁寧に作り込んで初めて宿るもの!」
ヌケ感とは、僕たちプロが普段、感覚的にやっている「おしゃれに見せるため」のあれやこれやのテクニックによって生まれる空気感のようなもの。ただひと言でヌケ感といっても20代と30代では違うし、2、3年前と今でもきっと違う。その世代や時代、トレンドによって変わるものなので、一概にこれという正解はないとも言えます。
少し前なら、引き算ベースのメイクというイメージでしたが、今ならもう少し盛ることがヌケ感につながったりする。だから大事なのは、今を敏感にキャッチして更新していくことなんです。そしてもうひとつ。ヌケ感というと、ついメイクの工程やアイテム、時間を“ミニマムに”と、都合よく解釈してしまいがちですが、大人のヌケ感は、手抜きや時短、タイパの上には決して成立しません。緻密に計算し、丁寧に作り込んで初めて宿るもの。そこだけは肝に銘じてください。メイクからヘアまで、今っぽいヌケ感作りに欠かせないと思うキーワードをピックアップしてみました。気になるものにトライして、ぜひ自分らしいヌケ感メイクを見つけてください。
photograph:YASUTOMO SAMPEI(model),KAZUTERU TAKAHASHI(still) styling:KASUMI KATO hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:MIZUKI YAMAMOTO illust:ASAMI HATTORI text:YUKAKO SUGIURA
otona MUSE 2024年9月号より