【小田切ヒロさん監修】
4月号付録のコスメを使った
「大人のピュアメイク」を完全解説!
今、一番気になるヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロさん。監修いただいた4月号付録「血色コスメ&ツール完璧4点セット」の使いこなしテクと大人のピュアメイクをレクチャーしていただきました。
憂いと優しさを秘めた
大人のピュアメイク
「憂いのある優しさっていい意味で曖昧だと思うんです。だからこそ、このルックではアイシャドウはここまで、チークはここまで……みたいな範囲をふわっとぼかして色を重ね、ヌケ感たっぷりに仕上げました。ポイントメイクでヌケ感を大切にしているからこそ、肌はマットにするのが正解。そのバランスが大人の顔つきに洗練されたメリハリを授けてくれると心得て」(小田切さん)
EYE
憂いのある赤みニュアンスが
織りなす奥深く無垢なまなざし
アイホール全体にふわっとcをなじませたら、bを眉下まで上まぶた全体にレイヤード。上まぶたに余白を作らずニュアンスで埋め尽くすのが憂いを宿すポイント。ここまででいまいち目元が締まらない感じがする場合は、チップの先端にaを取って上まぶたのキワ全体にのせて。このシャドウ、あえて色を鈍く作っているから、いい感じにぼんやりナチュラルな締め色になってくれるはず。ビューラーでまつ毛をカールアップさせてまなざしに光を集めたら、マスカラを上まつ毛だけに。こちら、黒目に赤みをプラスして瞳を優しげにしてくれる効果が優秀なんです。
EYEBROW
パウダーで強さを仕込んで
マスカラでたおやかさを引き出す
事前にアイブロウブラシで眉全体をブラッシングして毛流れをスタイリング。眉頭から眉尻に向かってささっととかして。ベースが整ったら、dをアイブロウブラシで眉全体に。輪郭をくっきりとりながら眉山が自然にカーブしたシェイプを描いて深みを出して。眉を抜き過ぎると表情にメリハリがなくなるからある程度大胆に。仕上げにカラーマスカラを重ねてヌケ感を演出。眉尻から眉頭、眉頭から目尻の順に手早く往復。全体に満遍なく色づかせることで、凛としたムードを宿しながらも、柔らかな眉に。アイシャドウと色みをリンクさせたのも計算のうちです。
OTHER
頰も唇も赤ニュアンス。
ほんのりレイヤードで多幸感を
チークとリップもまなざしとトーンを合わせて。眉山からこめかみを通って頰の内側の高いところまで、目尻を囲みながら大きな3を描くイメージでBとCをブラシでふわっとレイヤード。感じる程度にのせて多幸感を演出して。リップはAを唇全体にシンプルに塗るだけで様になる。
HIRO'S POINT!
とにかく黒を抜く!
赤みニュアンスのワントーンメイクで
大人の儚げフェイスに
「メイクでピュアで柔らかなムードに浸りたい日は、黒を抜きましょう。質感違いの赤みカラーのアイシャドウをレイヤードして奥行きをもたらし、メタリックレッドのライナーで瞳に光を宿して無垢な潤みアイに。カラーマスカラでヌケ感を仕込み強さを秘めた眉に、アイデンティティを込めて」(小田切さん)
いかがでしたか? 明日は雰囲気をガラリと変えて、大人のスパイシーメイクをご紹介します。お楽しみに♡
hair & make-up:HIRO ODAGIRI[LA DONNA] / photograph:YASUHISA KIKUCHI[vale.](model), ASA SATO, MAYA KAJITA[e7](still) / styling:CHIAKI FURUTA / model:MAYUMI SADA / text:RINA ISHIBASHI
otonaMUSE 2022年4月号より