【医師監修】7割はナプキンやおりものシートのかぶれが原因?デリケートゾーンの基本ケアを知ろう
ここ数年で脱毛をする人や専用のアイテムが市場に多く登場してきたことで、ケアが浸透してきたVIO(デリケートゾーン)。とはいえ、日常に取り入れている人はまだまだ少なく、トラブルを抱えている人が意外と多いのも実情。そこで、VIOケアの重要性について考えてみました!
お話を聞いた先生は…
VIOゾーンの肌のバリア機能を整えることが、良好な膣内環境への近道です
婦人科のプロフェッショナルとして、日々多くの患者さんと関わっている大島先生。
「デリケートゾーンに関するお悩みで病院にいらっしゃる方の多くが、おりものシートやナプキンが原因によるトラブルです。月経周期が安定している20〜45歳くらいまでの“性成熟期”は、からだが妊娠・出産に備えておりものが増える時期。おりものが出ることは正常なことですが、下着が汚れるのを回避するためにおりものシートを生理期以外もずっと使用することで、蒸れてかゆみが生じたり、ひどい場合は感染症にかかってしまうことも。蒸れの他にも、洗い過ぎや剃毛などの自己処理による乾燥で強いかゆみのトラブルに悩んでいらっしゃる方も多いです(大島先生・以下同)」。
ただVIOも顔同様にスキンケアを毎日することで、トラブルは回避できると先生はおっしゃいます。「かゆみを伴うトラブルは想像以上に辛く、QOLを下げてしまうもの。ナプキンやおりものシートをこまめに取り替え、なるべく通気性のよい素材の下着を身に着ける。そして専用のアイテムで保湿ケアをすることで、かなり改善されます。実は外陰部のバリア機能が整いうるおう状態にあると、女性の健康のバロメーターとも言われる膣内の環境も安定するんです。顔を水で洗うだけの人はいませんし、ゴシゴシこすることもありませんよね? デリケートゾーンもかゆみやムズムズといった違和感を全く感じない健やかな状態にしていることで、5年後、10年後の健康に大きく関わってきますよ」。今日からVIOのスキンケアを、習慣に!
illust:ASAMI HATTORI
otona MUSE 2024年10月号より