何かと頑張ってしまう人必見!美容家山本未奈子さんに聞く【女性ホルモンとの上手な付き合い方12選】
女性ホルモンの変動と共に、日々うつろっていく私たちのからだ。オトナの女性世代はそのバランスが崩れ始め、さまざまな不調を抱えがち。そこで、みんなで上手に付き合っていくために、女性ホルモン部の活動を始めましょ♡
美容家・山本未奈子さんに聞く
女性ホルモンとの上手な付き合い方
女性ホルモンのアンバランスが引き金となり、絶不調にまで陥ったという山本未奈子さん。経験者ならではの切実でリアルな声をまず聞いて。
40歳を過ぎたころに、ふと生理不順が気になって。病院を受診したら、まさかの更年期症状だったんです。その後だんだんと、不眠やめまい、耳鳴り、頭痛、肩こりなどの症状が出始めたものの、女性ホルモン由来の原因だとは思わなかったんですよね。「仕事のし過ぎかな」「子どもに手がかかるからよね」と思い込んでしまって、「もっとちゃんと頑張らないと!」と自分を奮い立たせたりもしました。4年後、どうなったかというと更年期うつを発症。2カ月間ずっと寝たきりで、大好きな会社は半年間休職しました。
そこまでひどくなる前になぜ気づけなかったんだろう、と今になって悔やまれますが、そもそも40歳前後のオトナの女性世代は、何かと頑張れちゃうんですよ。でもね、35歳を超えたからだの中では女性ホルモンの分泌量が乱高下していて、その影響が小さな不調として多発している状況。とてもじゃないけど今までと同じ生活をしていたら太刀打ちできないんです。だから皆さんには、今日から当たり前に自分を最優先してほしいし、今すぐ手厚いケアをし始めてほしい! 十分な睡眠を取る。腸活をする。ささやかなアプローチでも積み上げた効果は大きくて、今の私は絶好調。しかも今だけではなくて、5年後、10年後の未来も明るいはずです。健やかな美しさを一緒に更新しましょう!
CONTENTS
そもそも…… 女性ホルモンってどんなものなの?
私たちのからだの中で、女性ホルモンの分泌量は静かに変化し始めているらしい。一体何なの? そして何が起きてるの?
一生で分泌されるのはたったティースプーン1杯分!?
都市伝説のように“ティースプーン1杯分しか一生のうちに分泌されないらしい!”と囁かれる女性ホルモンの量。事実、そのくらいごくごく少量で、私たちの心身に影響を与え続けています。残念ながら分泌量は自力で増やすことはできないけれど、ケア次第で減らさずキープすることが可能。
エストロゲンとプロゲステロン。女性ホルモンはこの2種類のこと
100種類以上のホルモンが分泌される中で、女性ホルモンと呼ばれるのは、卵巣から作り出される名コンビ、エストロゲンとプロゲステロン。エストロゲンは、月経終了後から排卵日にかけて比較的多く分泌され、美と健康の守り神的存在。プロゲステロンは、排卵日から月経開始前までに多く分泌され、妊娠を維持できるように働いています。この分泌量が減り始め、サイクルも乱れやすいのがオトナの女性世代!
35歳ごろを機に乱れながら降下していきます
女性ホルモンの分泌量は、月経と連動した毎月の波の他に、一生の波があります。思春期から性成熟期にかけて上昇して、35歳のプレ更年期から降下し始め、閉経に向けて微量に。全ての人に必ず訪れるこのビッグウェーブは、翻弄されることなく上手なケアで乗りこなしていく。これが我ら“女性ホル部”の理想です。
Illust:AKIKO HIRAMATSU text:AKIKO NISHIMURA
otona MUSE 2024年5月号より