大人に必要な「ヌケ感」メイクとは?人気スタイリスト笹本恭平が簡単テクを徹底解説【保存版】
大人のメイクにおいて、実はキレイであること以上に大切なのが「ヌケ感」。ただ、「ヌケ感」って、明確な正体がないがゆえに、なんとなくの感覚で語られがちなのも事実です。大人に必要な「ヌケ感」とは、具体的に何を指し、どう演出すべきなのか? 人気ヘアメイクの笹本恭平さんに今改めて教えてもらいました。
「ヌケ感」について教えて笹本さん!
「ヌケ感とは、僕たちプロのヘアメイクが普段、感覚的にやっているおしゃれに見せるためのあれやこれやのテクニックによって生まれる空気感のようなもの。ただひと言でヌケ感といっても20代と30代では違うし、2、3年前と今でもきっと違う。その世代や時代、トレンドによって変わるものなので、一概にこれという正解はないとも言えます。
少し前なら、引き算ベースのメイクというイメージでしたが、今ならもう少し盛ることがヌケ感につながったりする。だから大事なのは、今を敏感にキャッチして更新していくことなんです。そしてもうひとつ。ヌケ感というと、ついメイクの工程やアイテム、時間を“ミニマムに”と、都合よく解釈してしまいがちですが、大人のヌケ感は、手抜きや時短、タイパの上には決して成立しません。緻密に計算し、丁寧に作り込んで初めて宿るもの。そこだけは肝に銘じてください。メイクからヘアまで、今っぽいヌケ感作りに欠かせないと思うキーワードをピックアップしてみました。気になるものにトライして、ぜひ自分らしいヌケ感メイクを見つけてください。
ヌケ感とは、僕たちプロが普段、感覚的にやっている「おしゃれに見せるため」のあれやこれやのテクニックによって生まれる空気感のようなもの。ただひと言でヌケ感といっても20代と30代では違うし、2、3年前と今でもきっと違う。その世代や時代、トレンドによって変わるものなので、一概にこれという正解はないとも言えます」
CONTENTS
ANSWER❶ミュートメイクを意識したベージュワントーンが鉄板
ベージュメイクは永遠の定番であり、大人の強い味方。それはファッションでいうジャケットのようなもの。定番を更新し続けることでヌケ感が生まれるので、少し“深み”を意識。要所に濃色を取り入れて、ミュートメイクに大人ならではの奥行きを!
How to Make-Up
1. 目元はアディクションのザ アイシャドウパレットのaを上まぶた全体と下まぶた全体に。dをアイホールに横長を意識して入れ、下まぶたにもサラッと重ねる。bを上下まぶたのまつ毛際に入れて引き締める。仕上げにcを下まぶたにのせる。
2. ザ ジェル アイライナーでアイラインを目頭にくの字に入れる。
3. ナーズのリップはややオーバーめに塗る。濃淡やニュアンス、質感違いのベージュをレイヤードして奥行きを出すのが今っぽいベージュメイクのポイント!
4. さらにシャネルのハイライトは頰の高い位置に。
5. チークはインウイを頰の外側から内側にかけて入れて、フェイスラインをヘルシーに締める。
photograph:YASUTOMO SAMPEI(model),KAZUTERU TAKAHASHI(still) styling:KASUMI KATO hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:MIZUKI YAMAMOTO illust:ASAMI HATTORI text:YUKAKO SUGIURA
otona MUSE 2024年9月号より