BEAUTY

ヘア&メイク中山友恵さんに聞く!
マスカラで仕上げる基本の洒落眉

ここ1、2年、思いがけず目元がフォーカスされることとなり、主役へと躍り出た眉メイク。今や、顔の中でトレンド感を担うのは、リップでもアイシャドウでもなく……「眉毛」なんです! トレンドが多様化しているなかでも、やはり旬の王道眉は存在します。そこでヘアメイクアップアーティスト・中山友恵さんに洒落見えする眉毛の作り方を教えていただきました。

洒落見えする眉毛とは?

「マスクが日常になったことで注目が高まっている眉ですが、私たちプロにとっては、もともととても大事なパーツ。なぜなら下の写真でも分かるように、形や陰影を調整することで、骨格までコントロールできる唯一のパーツだからです。 最近は色やアイテムの選択肢が増え、表現の幅が広がったことで、今までの小顔感や美人感を演出する効果に加え、洒落感の演出まで可能に。その無限の可能性が、空前の眉ブームの所以だと思います。 ミューズ世代の方々は、細眉や太眉、明るめ眉など……その時々のトレンドを取り入れてきたと思いますが、今は流行りがひとつに絞れない。そんな“多様性”がトレンドでもあります。だから、“こうあるべき”“キレイに描かなきゃ”という思い込みを一度捨てることが、テクニックの前に大事だったりします。まずすべきは、“意識のアップデート”なのかもしれません」(中山さん)

BEFORE

AFTER 眉毛だけでこんなに変わる!

【HOW TO MAKE-UP】

使うのはこの3アイテム。a.スクリューの間隔が広めで、毛流れをしっかり作りやすい。ブロースプーリー#28 ¥1,980(NARS JAPAN) b.プチプラの概念を覆す色みと発色、もち! パウダリーアイブロウ P2 ¥528(セザンヌ化粧品) c.透ける黒のベース液に黒の繊維入り。眉にもまつ毛にも使えるマルチっぷり。ウズ モテマスカラTM CLEAR ¥1,980(UZU BY FLOWFUSHI)

1 まずはスクリューブラシで毛流れを整えます。眉頭〜中央までは上方向に、眉山〜眉尻にかけては下方向に。最後、眉の下部分を水平にとかすと自然な仕上がりに。
2 bの右側の色をブラシに取り、眉頭を除いた眉下のラインを全体的に描きます。下をしっかり描き足し、目と眉毛との距離が短くなることで彫りが深く見える効果が。
3 右側のパウダーを付け足したら、眉の上部を描き足していきます。眉の太さを出すイメージで、眉山〜眉尻まで。このときも眉頭にはパウダーをのせないのがポイント。
4 眉尻の長さの目安は、口角と目尻をつないだ延長線上。短過ぎず長過ぎないバランスで。眉山の位置の目安は、黒目の外側。ただし意識しすぎないのが、今っぽい。
5 メインのマスカラはたっぷりと。下から上へとかし上げるように、眉頭〜眉尻まで全体に塗ります。特にパウダーをのせていない眉頭はしっかりと丁寧に。
6 マスカラで作る毛流れが肝なので、塗って重ねてを3回以上繰り返し、毛自体を太く。さらに強調したい眉頭はプラスで重ね塗りするとバランスよく仕上がります。

ヘアメイクアップアーティスト・中山友恵
繊細なテクニックとみずみずしい感性で、メイクに“今の空気”を落とし込む売れっ子アーティスト。整形級の眉メイクに定評があり、眉師の異名を持つ。

いかがでしたか? 次回は基本の洒落眉をベースに、ミューズ世代にオススメの旬のアレンジテクをご紹介します。

photograph:YUYA SHIMAHARA(model), KAZUKI TAKAHASHI[KONDO OFFICE] / styling:AKIKO KIZU / hair&make-up:TOMOE NAKAYAMA / model:SAYA MAKINO / text:YUKAKO SUGIURA

otonaMUSE 2022年5月号より

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