エモさが不足しているあなたには、映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』がオススメ!
映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けします〜。
めちゃくちゃエモい、心の旅
『リアル・ペイン〜心の旅〜』
ゴールデングローブ賞で脚本賞と助演男優賞にノミネー トされて、見事キーラン・カルキンが助演男優賞を受賞した『リアル・ペイン〜心の旅〜』が公開になります。これ、本当にすごいのは脚本。なんと主演で監督もしているジェシー・アイゼンバーグ(2010年の『ソーシャル・ネットワーク』のマーク・ザッカーバーグ役でオスカー候補になった人)が脚本まで書いてるの! 22年の『僕らの世界が交わるまで』で監督デビューもしているけど、監督・脚本2作目にしてこの完成度は……天才現るレベルです。
全く性格の合わない2人のいとこ同士が、家族のルーツをたどる旅でぶつかり合いながら、アラフォー世代の苦悩を見つめるという物語。ゆるーくホロコーストのエピソードが入ってくるけど、それはあくまでエッセンス。シリアスになり過ぎず、でもアラフォーの悩みはシリアスかつコミカルに。こんな 旅なら仲よくない相手とでもするべき……かも、と思わせるほどのエモさなんですよ〜。
エモい旅と同日に、極彩色の死を見つめる映画も公開
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』
上記の作品と同日公開になる『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』も必見。というのも、この作品も映画賞レースで注目されているから。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が描く、女性2人の深〜い友情と死生観を描いたヒューマンドラマです。なにせ主人公のマーサを演じたティルダ・スウィントンのすごみが強烈。メイクとはいえ、どこからどう見ても死期が迫った女性にしか見えないの。彼女の最期のときを一緒に過ごす親友の心の動きに感涙確実です。
EDITOR
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