【3月の注目映画3選】実写版『白雪姫』、イ・ソンギュン遺作『プロジェクト・サイレンス』、アカデミー賞受賞作『教皇選挙』
原作をむちゃくちゃ読みたくなります
『教皇選挙』
3月20日より公開
3月3日に発表になったアカデミー賞で脚本賞を受賞した、異色の密室人間ドラマ『教皇選挙』が公開されます(教皇選挙=コンクラーベは、2009年の大ヒット映画『天使と悪魔』にも出てくる設定なので、ぜひそちらも)。品行方正が当たり前で、人々を導くために身を費やす教会のトップ、枢機卿たちが世界中から集まって、そのトップを選出……なんだけど、男の権力争いってマジ怖い! としかいいようのない、陰謀、謀略、嘘と欺瞞の嵐!! ネタバレになるから言えないけど、ラストは教会全体に喧嘩を売る衝撃の結末なんですよ。お願い……誰か原作を日本語訳で出版して……。
story
ローマ教皇が崩御し、新教皇選出のコンクラーベのため世界中から枢機卿が集まるバチカン。選挙を取り仕切るローレンス枢機卿(R・ファインズ)は、密室化したシスティーナ礼拝堂での陰謀やスキャンダルに翻弄されながら、公平な選挙を目指すのだが……。

監督:エドワード・ベルガー/出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ、カルロス・ディエス ほか/配給:キノフィルムズ/公開:3月20日より、TOHOシネマズ シャャンテほか全国ロードショー
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text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年4月号より
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。