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よしひろまさみち

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多毛症の女性の『ロザリー』、美青年に恋した中年男の『クィア/QUEER』5月公開の映画が見逃せない

多毛症の女性の『ロザリー』、美青年に恋した中年男の『クィア/QUEER』5月公開の映画が見逃せない!

映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けしますよ〜。

ヒゲは個性です。5月2日より公開『ロザリー』

第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品&クィア・パルム賞にノミネートされた『ロザリー』が公開されます。これ、フランスに実在した多毛症の女性がモデルのヒューマンドラマ。ヒゲが生えることを隠すことなく、むしろ生業の助けにして前向きに生きた女性の半生にインスパイアされた物語です。主人公のロザリーはコンプレックスをバネにしていて超絶パワフル。夫のアベルが惚れていくのも納得するわ〜。全女性のエンパワーメントになる傑作です。

story

生まれつきの多毛症に悩んできたロザリー(N・テレスキウィッツ)は、カフェを営むアベル(B・マジメル)と結婚。アベルの店を手伝い始めた彼女は、集客のためにヒゲを伸ばしたところ見事成功。最初は嫌悪感を示していたアベルも、彼女の真面目さに惹かれていくのだが……。

多毛症の女性の『ロザリー』、美青年に恋した中年男の『クィア/QUEER』5月公開の映画が見逃せない!

監督:ステファニー・ディ・ジュースト/出演:ナディア・テレスキウィッツ、ブノワ・マジメル ほか/配給:クロックワークス/公開:5月2日より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT -
ARTÉMIS PRODUCTIONS

『ロザリー』

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text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年6月号より

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よしひろまさみち/映画ライター

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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