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よしひろまさみち

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多毛症の女性の『ロザリー』、美青年に恋した中年男の『クィア/QUEER』5月公開の映画が見逃せない!

理解しようとは思わずに感じてくださいませ。5月9日より公開『クィア/ QUEER』

アイデンティティに悩むイケオジが若い恋人で感情をこじらせ散らかす『クィア/QUEER』。本作でダニエル・クレイグが映画賞の候補入りをいくつも果たしていますが、じつは原作からして文芸作品。1985年に発表されたウィリアム・S・バロウズの原作小説を、『君の名前で僕を呼んで』(2017年)のルカ・グァダニーノ監督が流麗に映画化しました。ぶっちゃけ「え? このシーン何!?」という比喩的な表現がたくさん出てきて、こっちの感情までこじれちゃいますが、それで正解。キャラの気持ちを画から感じ取ってくださいませ。

story

1950年代、メキシコシティ。酒とドラッグに溺れていたアメリカ人の駐在員リー(D・クレイグ)は、ある日の酒場で運命的な出会いを果たす。相手は美しい青年ユージーン(D・スターキー)。彼に一目惚れしたリーは、若く気まぐれな彼に振り回されるたびに思いが募り……。

多毛症の女性の『ロザリー』、美青年に恋した中年男の『クィア/QUEER』5月公開の映画が見逃せない!
多毛症の女性の『ロザリー』、美青年に恋した中年男の『クィア/QUEER』5月公開の映画が見逃せない!

監督:ルカ・グァダニーノ/出演:ダニエル・クレイグ、ドリュー・スターキー、レスリー・マンヴィル、ジェイソン・シュワルツマン ほか/配給:ギャガ/公開:5月9日より、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー

『クィア/ QUEER』 

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text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年6月号より

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よしひろまさみち/映画ライター

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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