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よしひろまさみち

『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版も。日本映画史のレジェンド「若尾文子映画祭」で昭和にワープだ!

『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版も。日本映画史のレジェンド「若尾文子映画祭」で昭和にワープだ!

昭和の大女優を愛でる映画祭

増村保造や溝口健二などの名匠の作品で主演を務め、昭和の映画界を彩った若尾文子さん。これまで2回特集上映「若尾文子映画祭」が開催されてきましたが、3回目となる今回は趣向を変えて、明るくピュアなSide.A、色香が濃厚なSide. Bにジャンル分けをして、代表作を一挙上映します。その数、各Sideで18作品ずつ。その中には4Kリマスター版が初上映されるものも。1957年の『青空娘』や59年の『最高殊勲夫人』(共にSide.A)、61年の『妻は告白する』や65年の『清作の妻』など、最高の映像で若尾さんを愛でることができますよ。

『妻は告白する』4K版(Side.B)

story_北穂高の岩壁で遭難した滝川亮吉(小沢栄太郎)、妻の彩子(若尾文子)と、幸田(川口浩)。助かるためには亮吉のザイルを切らねばならず、やむを得ず彼を死に追いやった彩子は裁判にかけられる。じつは亮吉には多額の保険金がかけられており……。

監督:増村保造/出演:若尾文子、川口浩、小沢栄太郎、根上淳、高松英郎 ほか
© KADOKAWA1961

『青空娘』4K版(Side.A)

story 祖母と暮らしていた有子(若尾文子)は、今際の際にある祖母から自分が父の不倫相手の子だと知らされる。彼女は東京にいる折り合い悪い父親一家と暮らし始め、こき使われるなか、行方不明になっている母親を探すのだが……。

監督:増村保造/出演:若尾文子、川崎敬三、菅原謙二、品川隆二 ほか
© KADOKAWA1957

若尾文子映画祭 Side.A & Side.B

期間:Side.A 6月6〜19日、
Side.B 6月20日〜7月3日
会場:角川シネマ有楽町(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館8F) 

若尾文子映画祭 Side.A & Side.B

6月のカルチャーをチェック!

© KADOKAWA

text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年7月号より

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よしひろまさみち/映画ライター

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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