CULTURE

よしひろまさみち

【6月注目映画3選】実写版『リロ&スティッチ』『セルロイド・クローゼット』『おばあちゃんと僕の約束』

弾圧と差別の裏で描かれてきたLGBTQ+映画史
『セルロイド・クローゼット』 デジタル・リマスター版
6月14日より公開

まさかこの名作を令和日本で再びスクリーンで観ることができるとは……。映画黎明期から90年代まで、LGBTQ+の映画人たちの抵抗をハリウッド映画の中心で活躍する俳優や監督らによる証言で綴ったドキュメンタリー『セルロイド・クローゼット』がデジタル・リマスター版で再上映されます。これ、公開当時から傑作のほまれ高く、絶版となったDVDが高値で取引されてきたほどの隠れた人気作。同性愛が禁じられていた社会背景で、いかにして彼らのメッセージを映画にのせてきたか、60作品を超える名作を事細かに分析しています。この機会を逃したら、次はいつか分からないのでぜひ!

story 政治や社会によって禁じてきた同性愛が、映画ではどのように描かれてきたか。映画が生まれてから90年代まで、ハリウッド映画120作品と出演者やプロデューサーなどの証言をもとに解き明かすドキュメンタリー。

監督:ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン/出演:トム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグ、ハーヴェイ・ファイアスタイン、シャーリー・マクレーン、スーザン・サランドン ほか/配給:パンドラ/公開:6月14日より、渋谷ユーロスペースにて

『セルロイド・クローゼット』 デジタル・リマスター版

NEXT PAGE

text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年7月号より

CULTURE TOP

WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

SHARE

  • x
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

Pickup

Weekly ranking

VIEW MORE