【PRADA MODE OSAKA】犬島プロジェクトについて大いに学び、主に食べてきた件
妹島和世とPRADAが再タッグ
さて、前置きが長引きましたが、今回のPRADA MODEは、2023年に東京都庭園美術館で開催された9回目に引き続き、建築家・妹島和世(せじまかずよ)さんとコラボレーションして開催されています。

妹島さんは1995年、西沢立衛さんとともにSANAA(サナア)を設立し、2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展で総合ディレクターを務めたほか、紫綬褒章をはじめ数々の受賞歴のあるスゴい方です。
PRADA MODE OSAKAに先駆けて行われた「犬島プロジェクト」における妹島さんの“サイトスペシフィックなインスタレーション”(ざっくりいうと、犬島関連の展示です)も見学可能。
──高感度なファッショニスタの方はご存知かもしれませんが、犬島プロジェクトについてご紹介しておきますね。まず、犬島ってのは瀬戸内海に位置する島のひとつで、岡山県所属(っていうのかな)。昔は採石場や銅の製錬所なんかで栄えたそうですが、2008年には、島の合計人口は約40人、平均年齢は70歳という状況だったそう。
その近くにある直島(こちらは香川県所属)がアート島であることはご存知の方も多いと思います(草間彌生先生のかぼちゃが海辺にドン! ってあるとこです)。
そんなアート島=「ベネッセアートサイト直島」を運営する福武財団が、犬島に犬島精錬所美術館をオープンさせるとともに、その建築環境を再構築するために2008年に妹島さんやアーティスティックディレクターの長谷川祐子を招聘。
そこで妹島さんは、段階的に作業を進め、古い住宅を改修し、ギャラリースペースや宿泊施設を建設し、ワークショップやコミュニティガーデンを企画されているんだとか。プラダが「犬島くらしの植物園」に妹島和世建築設計事務所の設計による常設パビリオンを寄贈っていう流れからの、今回のイベントということのようです。