【体験レポ】神鶏も歓迎してくれた!?名古屋屈指のパワースポット「熱田神宮」に行ってみた

名古屋駅から30分弱とは思えないほど、緑豊かで気持ちいい境内
パワースポットといわれる理由がわかる熱田神宮の歴史を深掘り!
熱田神宮のことを調べていたときによく目にしたのが、「名古屋屈指のパワースポット」であるということ。そこで歴史などをひも解いていくと、そういわれている理由が分かりました。
まず、みなさんは「三種の神器」をご存知でしょうか? これは歴代天皇に伝えられてきた三つの宝物のことで、八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を指します。で、熱田神宮には「三種の神器」のひとつである草薙神剣が祀られているんです。天皇の位の象徴として、また神道の重要な宝物として古くから伝承されてきたものだけに、それを祀っている熱田神宮は昔から特別な格式と強力なご利益があると考えられてきたといいます。ちなみに草薙神剣は素盞嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)退治したとき、その尾から生まれたといわれているそう。
熱田神宮のご祭神である熱田大神は、草薙神剣の御霊代(みたましろ)とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)のこと。天照大神は皇室の祖神であり、至高至貴の神とも仰がれ、人々に慈しみの徳を与える神として崇められているんです。さらに本宮で主祭神共に祀られている相殿神(あいどのしん)は「五神さま」と呼ばれ、素盞嗚尊(すさのおのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)といった草薙神剣とゆかりの深い神々が祀られているそう。
また、一説によると熱田大神は日本武尊ともいわれているとか。なぜかというと、日本武尊が火に包まれた絶対絶命のときに草薙神剣が現れ、向かいの火を焚いてピンチを乗り越えたともいわれているから。熱田という地名も、木々が燃えてもなかなか消えず、田も熱くなったことから名付けられたそうなので、この説もあながち間違いではないかも。
境内には熱田神宮の歴史を知ることができる展示も
源頼朝をはじめとする数多くの武将からも崇敬を集めていたらしく、なかでも熱田神宮への想いが別格だったのが織田信長。1560年の桶狭間の戦いの前の必勝祈願に訪れたいたことでも知られています。じつはこのとき、神殿の奥深くから鎧の触れ合う音が聞こえて、一羽のしらさぎが飛び立つという吉兆が現れたといいます。そして勝ち目のない戦だったにも関わらず見事に大勝。これは熱田神宮の神に護られたといっても過言ではないですよね。で、信長はそのお礼に築地塀(ついじべい)を奉納。現在は「信長塀」と呼ばれ、熱田神宮のシンボルにもなっています。
皇室とゆかりが深い神社で、あの織田信長にも愛された。それだけでかなりご利益がありそうですが、実際に訪れてみると本当にパワーが強かったんです。熱田大神と相殿神を祀る本宮はもちろん、眺めているだけで思わず涙がこぼれた大楠があったり、美人の水といわれる湧き水があったり。思った以上に見どころも満載だったので、さっそくレポートしていきます!
織田信長が奉納した土塀「信長塀」は今も健在
text:KYOKO CHIKAMA