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よしひろまさみち

よしひろさん、「きのう何観た?」Amazon Prime Original『シンデレラ』

よしひろさん、「きのう何観た?」Amazon Prime Original『シンデレラ』

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃうという方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でオススメしますよ~。週末予定のない方は、土日にいかが?

Amazon Prime Original
『シンデレラ』

監督:ケイ・キャノン/出演:カミラ・カベロ、イディナ・メンゼル ほか/Amazon Prime Videoにて独占配信中(1時間52分)Amazon Studios

★こんな方にオススメ★
80s~90s洋楽を愛するアナタへ

『シンデレラ』は誰でも知ってるお話だけど、キャラ設定とか古いっちゃ古いのよね。だって、悲しい生い立ちのシンデレラは、魔法と王子様の力を借りて幸せになるんだもん。今の自立心強めな人からすれば「自力で幸せつかまないと、結果的にダメなのでは?」と思うわけよ。そこから着想を得た『シンデレラ』がアマプラ版。まず、シンデレラに悲壮感なし。継母と義姉は意地悪だけどネチネチせず、魔法使いはドラァグクィーンなのよ。ここまで現代化したファンタジーだと、つまらなくなりそうなもんだけど、そこはほれ、『ピッチ・パーフェクト』シリーズの脚本家ケイ・キャノンが監督しただけあって、クラシックな成り上がり物語を、自立心豊かな現代的味付けにするのはお手の物。その味付けを手助けするのが、ジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」やマドンナの「マテリアル・ガール」、クイーンの「愛にすべてを」などの既存ヒットチューンとアゲアゲな群舞。身も心も踊るミュージカルでぶっ飛びの豪華さを満喫できるわよ~。もちろん、ハッピーエンドで後味最高!

楽曲はもはや、ベストヒットUSA!

シンデレラの継母と義姉、キャラ強め。

王様は元ジェームズ・ボンドよ。

この後ガラスの靴、脱げます。



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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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