秋は感性の充電! 映画ライターよしひろまさみち推薦する10月のマスト映画&イベント4選
バローファンの皆さん、
最高のオチきますよ
『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』
ダウントニアンと呼ばれる熱狂的ファンを生み出したイギリスのTVシリーズ『ダウントン・アビー』。その映画版第2弾『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』がついに公開されます。観たことない人はソッコーでググって鑑賞を。いわゆる家族ドラマだけど、それが近現代の貴族と使用人だったらこうなりますってお話で、社会背景や格差など、今の社会にもアルアルなことをてんこ盛りしているんですよ。絶対ハマる。
で、使用人のひとり、バローさんというキャラがおりましてな。数多の登場人物のなかで彼を観てるだけでも超ハマる(大事なことなので2度言う)、映画版前作からほぼ主役扱いで、彼の動向が気になって仕方なくなるよう作られているんですよ。自分らしく生きることが許されなかった時代ゆえに性格がひんまがったバローさんに、今作で最高の落とし所が用意されていたんですよ! それはスクリーンでのお楽しみ。萌え度1000%!
セレブメイクを変えた、伝説の人
『メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー』
90年代に流行った細眉やリップライナー、コントゥアリングメイクは、スーパーモデルやセレブが発信源。それを編み出したひとりのメイクアップアーティストがいるんですよ。ケヴィン・オークインがその人。レブロンや資生堂などで辣腕を奮った彼は、2002年に亡くなったのね。早過ぎ。でも、この伝説的存在が語り継がれていない! とプンスカした監督が、彼のメイクで大ブレイクしたセレブ達に証言をとったドキュメンタリー『メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー』を作りました。ケイト・モスにリンダ・エヴァンジェリスタ、シェールなどなど超豪華よ。
香港映画がお好きならマスト
『七人樂隊』
香港映画で育ちました〜、という方。いらっしゃるわよね? お国の事情があったりするもんで、今の香港映画界は一時期に比べてかなり静かになっちゃって悲しいわ……という、あたしを含めた香港映画ラバーのみなさんにはぜひ観てもらいたいのが『七人樂隊』。ジョニー・トーやユエン・ウーピン、サモ・ハンなど7人の監督が、それぞれ時代の違う香港をテーマに作り出したオムニバス映画なのです。なんと全編フィルムで撮影! ノスタルジーと革新、両方を感じられるはずですよ。
恒例の映画祭、今年で35回目です
「第35回東京国際映画祭」
毎秋恒例の日本最大の映画祭、東京国際映画祭が10月24日から開催されます。この2年間はほぼノーゲスト&ゲスト登壇はリモート映像で行われてきましたが、今年は海外からゲストが大量招聘。そして、昨年から会場が日比谷・有楽町エリアに移ったことで、お買い物のついでに、なんて映画祭の楽しみ方もできるようになったんですよ〜。世界中から集めた作品群とゲストは公式HPからお早めにチェックよ。
selection&text:MASAMICHI YOSHIHIRO