よしひろさん、「昨日なに観た?」
『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』
★社会派・軽いコメディがお好きな方へ★
今ですな、劇場では『シャイニー・シュリンプス! 世界に羽ばたけ』という映画が公開中なんですな。そのお仕事があったもんで、前作の『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』を拝見したわけですよ。で、気づいたこと。やっぱ、好き!
フランスのゲイの水球チーム、シャイニー・シュリンプスが、LGBTQ+スポーツの祭典「ゲイゲームズ」に出場するために奮闘&珍道中、という物語を、コーチ役の目線で描いた作品。このコーチが曲者で、性的マイノリティに対して差別発言してしまったことで、水球界から追放されかかってしまい、社会貢献のボランティアとしてシャイニー・シュリンプスのコーチを任されてるのね。だもんで、彼の認識がどんだけ甘かったか、とか、偏見の根っこがどこにあるのか、とかを描くために彼の目線で描かれるわけ。
単純にロードムービーとして面白いし、ライアン・ゴズリングのタトゥを尻に入れる、とかのゲイあるあるがさりげなーく入ってたり、ゲイだろうがトランスジェンダーだろうが一枚岩じゃないことがわかったり。んもー、そうそう言いたいことそれ! ってことがてんこ盛りなんですな。こんな軽やかに重いテーマを描くのってすごくテクニシャ~ン。
劇場に新作を見に行く前に、こちらもちょっとチェックしてほしいわー。あ、でも新作のほう、水球しないし、これを観なくても丸わかりな話なのでそっちが先でもヨシ子さんよ~。
よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。