オリヴィア・ワイルド手がける話題の心理スリラーから、ディズニーアニメ最新作まで。11月の最新映画4本!
11/23(祝・水)公開
おかしな世界の大冒険と多様性
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
ファミリー映画として最大のブランド、ウォルト・ディズニー・カンパニーが、来年創立100周年を迎えます。ということで、これから公開される実写映画、アニメーション映画、パーク&リゾートなどなど、ディズニーのあらゆるコンテンツは祝祭ムード。その皮切りとして公開されるのが『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』です。冒険嫌いのパパ、冒険大好きな息子、そして伝説の冒険家の祖父、3世帯の家族が主人公の大冒険物語の本作。日本でも大ヒットした『ベイマックス』の監督・プロデューサーが手がけています。「自分の子どものためによりよい世界を残したいという思いが、この作品へのインスピレーション“どうすればよい先祖になれるのか”になっています」というのは監督のドン・ホール(右上写真の右の人)。主人公一家は多人種、異なるアイデンティティ、多様なセクシュアリティ、と21世紀のダイバーシティが集約。多様性ってなに? のお勉強になりますよ〜。
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あの俳優が監督も!
『ドント・ウォーリー・ダーリン』
ハリウッドで大活躍する俳優オリヴィア・ワイルドが手がけた青春コメディ『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019)はご覧になった? 彼女が再び監督として大作に挑んだのよ。それが『ドント・ウォーリー・ダーリン』。砂漠にある裕福な住宅地を舞台に繰り広げられる心理スリラーなんだけど、観れば分かるその規模。何層にもなった構成の、観客を煙に巻くストーリーに、今のハリウッドでキラッと光る主演陣。特にフローレンス・ピューの追い詰められ演技は、彼女の代表作『ミッドサマー』よりも勝るかも。物語のカギは「女性の自立」と覚えてからスクリーンへ!
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悩めるティーンに胸キュン
『恋人はアンバー』
アイルランド映画『恋人はアンバー』は、セクシュアリティに悩む90年代ティーンの青春物語。これが、すんごい胸キュン‥‥。他の人とは違うことをクラスメイトに野次られて悩んでいるエディとアンバーが、共通の秘密を抱えることで一致団結。偽装カップルになって、周囲をギャフンと言わせちゃう。それだけじゃなく、ティーンならではの暴走と背伸びしたナイトライフなど、青春アルアルがギュッと詰まってて、どんな人も「あのころ」を思い出す親切設計です。
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マブリーさん、大暴れ
『犯罪都市 THE ROUNDUP』
マーベルの超大作『エターナルズ』でハリウッドデビューも果たした、韓国映画一のパワーガイ、マ・ドンソク。マブリーの愛称で親しまれる彼の最新作『犯罪都市 THE ROUNDUP』は、彼の腕っぷしの強さをフル活用した大暴れが楽しめます。ぶっちゃけ、「これ、ひとりくらい病院送りになっているのでは?」と思えるほど激しい生身のアクションの連続。それも、マブリーひとりでほとんどの相手を倒すというサービスっぷりですよー。
selection&text:MASAMICHI YOSHIHIRO