4年後の堂安律に期待!【サッカーW杯】クロアチア戦現地写真レポ&決勝注目の世界のイケメン選手も
日本代表、お疲れ様でした!
4年後のW杯のチームが今から楽しみ
日本代表の決勝リーグ1戦目となったクロアチア戦はわずかに力及ばず、PKで負け、日本は2022 FIFAワールドカップカタール大会を去ることになりました。目指していたベスト8は叶いませんでしたが、日本代表の勇姿に目頭を熱くした人も多いのではないでしょうか? 現地での模様はどうだったのか、カタールに滞在中のカメラマン・佐野美樹さんが今大会を振り返ります。
――佐野さん、お疲れ様です。日本、負けてしまいましたね……最後は号泣でした。
佐野 スタジアムも日本の応援がすごかったです。クロアチアは前回のW杯で準優勝をした強豪国ですが、日本も互角に戦っていたので、本当に惜しかった!
――決勝リーグでPKまでもつれたことが、日本代表の強さの証明だと思っています!
佐野 そうだね。クロアチアのキーパーがうまかったということだと思うし、本当にいい試合でした。
――今大会選手たちのいろいろな素顔をお伝えいただきましたが、全体を通してどんなふうに感じていますか?
佐野 日本でも報道されているかもしれないけど、今大会では日本人選手同士の絆の強さを感じました。延長に入る前には堂安律選手が遠藤航選手の足を持ち上げて、疲れをケアしてあげていたり、PKで敗れた後にはベンチの選手が一斉に出てきて、涙にくれる選手を一生懸命慰めていました。南野拓実選手には上田綺世選手が、浅野拓磨選手には長友佑都選手が長く声をかけていたのが印象的で。私も写真を撮りながら、もらい泣きしそうになっちゃって。
――絆といえば、日本では選手と森保監督との信頼関係も話題でしたよ。
佐野 森保監督は個人的には理想の上司! 黙って見守っていて、何かあれば声をかける、選手に寄り添うタイプの人で、さらに選手をすごくリスペクトしているなと感じるから。たとえば選手入場の際、ベンチにいる監督はコーチと談話していたり、正面のピッチを見ていることも多いんだけど、森保監督は必ず選手の方を向いて待っているんです。国歌斉唱のときもなるべく選手たちの顔を見ながら歌うのですが、今大会のコスタリカ戦とクロアチア戦では、ベンチ前が狭くて、カメラマンが大勢いて、ピッチにいる選手の顔が見えづらかったからか、国歌斉唱でタッチラインギリギリまで出てきて。かなり異例なことだったので、森保監督を撮ろうとしていたカメラマンはめちゃくちゃ慌てました(笑)。そういう少しずつの積み重ねが、この信頼関係を作ったんだと思う。
――本当にいいい方なんですね! ネットニュースで森保監督のおじぎも話題になっていましたし。
佐野 森保監督はピッチを去るときは必ずお辞儀をするんだけど、今回は少し深くて長かった気がしますね。
――そうなんですね。今大会、残念ながら日本は敗退してしまいましたが、日本代表は今後、どんなふうになっていくと思いますか?
佐野 私は次回のW杯は堂安選手が主軸のチームになるんじゃないかと感じました。
――グループリーグで2得点の大活躍でしたもんね!
佐野 得点だけじゃないんです! 堂安選手は20歳でガンバ大阪からオランダのフローニンゲンに移籍したのですが、当時はビッグマウスみたいな印象で捉えられることが多かったんですね。実は私もそう思っていたのですが(笑)、移籍セレモニーでものすごく素敵なスピーチを、メモを見ることなく堂々とされていて。「この選手って実は、すごくクレバーな人じゃないか」と思っていたんですね。今大会ではメンタルの強さに改めて驚きましたし、海外で経験を積んだ成長ぶりは本当にすごいと思いました。
――どういうところでそう思ったんですか?
佐野 ベンチに退いた後もピッチにものすごく声をかけていたし、前田大然選手がゴールを決めたときも、沸き立つ選手たちを集めて、もう一度チームを引き締めていて、ベテラン選手のような立ち居振る舞いで、彼の成長を感じましたね。堂安選手とこれからの日本代表がどうなるのか、4年後のW杯が俄然楽しみです。
――日本代表は敗退してしまいましたが、まだW杯は続いています。佐野さんのオススメの選手を教えてもらえますか?
佐野 まずは前大会の優勝チームで、今大会でも優勝候補のフランスの主力選手、アントワーヌ・グリーズマン。怪物・エムバペとあうんの呼吸で攻撃力を発揮する選手で、前回のW杯では彼は決勝でゴールを決めていますし、フランスが優勝するには絶対に彼が必要。現在31歳なのですが、どこか幼さも残るイケメンです。
――確かにちょっと母性本能をくすぐられる顔立ちですね。
佐野 もう一人の注目選手はブラジルのリシャルリソン選手。グリーズマン選手が可愛い系だとしたら、リシャルリソン選手はワル系のイケメン❤️ ブラジルといえばネイマール選手に注目が集まりがちですが、彼も高い得点力を持っています。
――確かに眼光が鋭くて、ドキドキしますね。
佐野 あと個人的なオススメはフランス代表のラファエル・ヴァラン選手。彼は紳士的な品のよさを感じるイケメン。マンチェスターユナイテッドの選手で、大会直前の試合で大怪我をして、W杯は絶望的だと思って泣き崩れてしまったんだけど、どうにか間に合いました! ぜひ彼のジェントルマンっぷりを見てほしいですね。
――ワールドカップは12月18日まで開催。今しか見れない世界のトッププレーをぜひ堪能しましょう!
佐野 私もあと少し、頑張ります!
Photograph:MIKI SANO
Text:JUNKO HAYASHIDA