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【ネタバレあり解説】『ウィキッド 永遠の約束』賛否の「否」の方、これ読んでもう一度観て!

賛否の「否」の方、これ読んでもう一度観て

1年のお待っとさんでした! 『ウィキッド』の後編、『〜永遠の約束』がようやく公開されたので、あたすもおかわり。前作で初めてこの物語を知った方からは不満噴出、オスカーからも完スルーされ、ファンとしてはほんっと不本意なのよね。だって、これ、マジでオリジナル舞台ほぼそのままなのよ。今回はネタバレも含めて、両手を上げて大絶賛だった前作と違うリアクションなのかを紐解きましょうかね。そうすることで、後編、ひいてはこの物語全体の良さが分かるってもんですんで。

 

「西の魔女が〜!」って民衆大喜びのとき、グリンダ、笑ってませんよね?

まずですが、エルファバが一般的な幸せを掴めないことに不満をお抱えの方、多いようですが……お気持ちは重々承知しております! 前作が超アゲアゲ古式ゆかしい王道ミュージカルで、おまけにラストはウィキッドの代名詞とも言える爆アゲソング「Defying Gravity」で締めくくりだもん。そりゃ大団円のハッピーエンド期待しちゃいますよね。ですがね、えっと、前作の冒頭で「西の魔女が死んだ!」っていってるの、覚えてらっしゃいます? そもそもなんですけど、民衆の敵・西の魔女=エルファバがなんらかのことで滅ぼされ、オズの国は善い魔女とされるグリンダが統治してめでたしめでたし、から始まり、エルファバとじつは仲良しだったという噂を聞いた民衆からの声を受けたグリンダが昔のことを回想しているのがこの物語の大前提。もっというと、今回の後編で突如出てくる「竜巻に乗ってやってきた少女」ことドロシーが主人公の『オズの魔法使い』につながる前日譚なわけですね。さー、ここで『オズの魔法使い』の話だよ!

 

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1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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