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【ネタバレあり解説】6年間で誰もが「日本人」になる!? ドキュメンタリー『⼩学校〜それは⼩さな社会〜』

日本の小学校ってすごい教育機関……

昨年の米アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『Instruments of a Beating Heart』という作品がございまして。この長編版『⼩学校〜それは⼩さな社会〜』がようやくネトフリほかで観られるようになりました。パチパチパチ。そして、そんな山崎エマ監督が自身の生い立ちと、どうしてこのドキュメンタリーを作るに至ったかを記した『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』(新潮新書/発売中)が、現在ベストセラーに。で、山崎監督にインタビューするために、『小学校〜』を見直したんですが、いやーやっぱいい。おかわり何度でもしたくなるドキュメンタリーなのよ。

 

放課後のお掃除を子どもたちがやるのも、日本独自の教育なんですって。っていうか、これやったおかげで掃除のやり方覚えませんでした?

監督がこの作品を作ろうと思ったきっかけは、監督のルーツに関わっているのね。イギリス人のお父さんと日本人のお母さんの間に生まれて関西で育った監督は、家では英語と日本語の生活。で、日本の公立小学校を経て中高はインターナショナルスクールに通ったので、日本のお子さんとグローバルのお子さんの違いを自ら経験してたの。で、考えたのが「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、12 歳になるころには、⽇本の⼦どもは“⽇本⼈”になっている。すなわちそれは、⼩学校が鍵になっているのではないか」という考え。すごい着眼点。たしかにそうなのよ。あたしの友人も生まれや高等教育は外国っていう人少なくないんだけど、小学校を日本の公立校で過ごしたって人、見事なまでに日本人っぽいの。でも、この考えには結びつかなかったし、なんなら友人が近い存在過ぎて、違いなんて考えたこともなかったのよね……。目からウロコの考え方。

 

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WRITER

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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