ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
Netflix
監督:ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン/声の出演:ユアン・マクレガー、デヴィッド・ブラッドリー、ティルダ・スウィントン、ケイト・ブランシェット ほか/Netflixにて独占配信中 ©Netflix
★ゴールデングローブ賞の結果を観た方へ パート2★
前回と同じ見出しでごめんちゃいな。でもね、もう一本観とかないとな~、観てもらいたいな~、ということで、おかわりついでのご紹介。それがGG(ゴールデングローブ)賞でアニメーション賞を受賞したNetflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』。
皆さんご存知の童話『ピノキオ』を、オタクの神ことトロたんが約15年の歳月を費やしてストップモーション・アニメーションにしちゃった代物。いや、マジですごい。これ、映像に詳しい人が観たら「いったいどうすればこんなことを……」と思うだろうし、明るくない方がご覧になっても「生きてるみたい」と思うはずよ。マジ驚愕のコマ撮りアニメーションなの。
しかも、みんなが知ってるあの話……ではないのよ。「本物の人間になりたい木彫人形の少年」っていう設定は活かしてるんだけど、舞台設定も登場キャラクターもちょいちょい変更してるのね。そのなかでも戦争の時代に舞台設定を変えているのが、マジにくい。ほら、今、ヨーロッパは戦争に揺れ、その影響は日本でもあらゆるものの値上げに表れてきたでしょ? こんなタイミングでこの映画がリリースされるなんて思っていないはずだったのに、トロたんの運強過ぎだわ~、とも思っちゃうわけ。
あたしが一番べっくらこいたのはラスト。言えないけど、こんなけれんみたっぷりの童話、ないわ~。大人受け確実の感動作でございまする。
コオロギのクリケットがGに見えるの(キャラ変)
悪役もキャラ変してまーす(右の人。元ネタは巨漢のロン毛)