CULTURE

寒い冬は映画でも♡ アカデミー賞候補作品からティモシー・シャラメ出演作まで。2月にチェックしたいよしひろまさみちオススメのエンタメ作品5本!

ティモシー・シャラメ 『ボーンズ アンド オール』

01/オスカー候補、 劇場公開続々です
『エンパイア・オブ・ライト』
『イニシェリン島の精霊』

アカデミー賞候補が発表され、候補作はよ観たい、という人たちに朗報〜。配信作品はもちろんですが、劇場公開映画の多くも、授賞式前後で日本の映画館にやってきますよー。なので、気になる人はソッコーで観に行ってね。まずは公開中の『イニシェリン島の精霊』。コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンという渋過ぎるキャストに、「ちょっと粘着な男が親友に絶交され、理由を知るためつきまとう」という渋つらいお話。でもね、 静かに心をチクチクする感じが独特で、最後まで目が離せないの〜。そして、まもなく公開の『エンパイア・オブ・ライト』は、映画館を舞台にした人間ドラマ。ちょっとワケアリな雰囲気を最初から醸し出す映画館マネージャー女性が、新人男子と妙な関係にハマっていく、というお話なんだけど、後半からの展開は「え、そういうこと!?」とビックリ。おまけに、あちこちで分断が目立つ今こそ観なきゃだめなオチまでついております。マーゴット・ロビーの『バビロン』も含めて、お早めに劇場へ!
『エンパイア・オブ・ライト』

『エンパイア・オブ・ライト』
story 1980年代。イギリス・マーゲイトで愛される映画館、エンパイア劇場に勤めるヒラリー(O・コールマン)は、新人スティーヴ ン(M・ウォード)のお目付け役に。大学進学を諦め、仕事を始めたというスティーヴンにシンパシーを抱いた彼女は、彼との交流を深めるのだが......。
監督:サム・メンデス/出演:オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、トビー・ジョーンズ、コリン・ファースほか/ 配 給:ウォルト・ディズ ニー・ジャパン/公開:2月23日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『エンパイア・オブ・ライト』公式

『イニシェリン島の精霊』
story 1923年、内戦中のアイルランド本土から離れたイニシェリン島。パードリック(C・ファレル)は親友コルム(B・グリーソン)に絶交され、その理由が分からずに悶々。彼はやり場のない思いに苦しみ、周りを巻き込み始める。
監督:マーティン・マクドナー/出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・コーガンほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:現在 、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『イニシェリン島の精霊』公式

02/食人だけど……純愛
『ボーンズ アンド オール』

Z世代のファッションリーダーとして常に注目されているシー・シャラメが、彼の出世作『君の名前で僕を呼んで』(2017年)のルカ・グァダニーノ監督と再タッグ! ところがこの映画、18歳未満観ちゃダメという衝撃作なの。『ボーンズ アンド オール』は、 なんと人を食べちゃうことをやめられない止まらない人たちを主人公にしたラブストーリー。は〜ん、人を食べちゃうシーンがあるからR18ね〜、と思った方。ノンノン、違うの。そういうシーン、それほどエグくない。むしろティモシーのあるシーンが「あらや だ!」ってなるのよー。これは大人だけで楽しむのが大正解。おまけに純愛よ。変わってるけどキュン死確実。
ティモシー・シャラメ 『ボーンズ アンド オール』

『ボーンズ アンド オール』
story 人を食べたくなってしまうマレン(T・ラッセル)は、同級生を傷つけてしまい父と共に夜逃げするも、父は彼女を捨てて蒸発。彼女はたったひとり、あてどない旅に出る。その道中でリー(T・シャラメ)と出会うのだが......。
監督:ルカ・グァダニーノ/出演:テイラー・ラッセル、ティモシー・シャラメ、マーク・ライランス、マイケル・スタールバーグほか/配給:ワー ナー・ブラザース映画/公開:2月17日より全国ロードショー(R18+)
© 2022 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

『ボーンズ アンド オール』

03/#MeToo運動のきっかけが映画に
『SHE SAID シー・セッド/その名を暴け』

まだまだ広がる#MeToo運動ですが、そのきっかけになったのはアカデミー賞常連のプロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインを告発したニューヨーク・タイムズ紙の記事。その舞台裏を描いた『SHE SAID シー・ セッド/その名を暴け』は、全人類が見るべき傑作なのですよ。注目は冒頭。この告発記事を発信した記者のひとりは、なんと大統領選出馬中にドナルド・トランプのセ クハラ疑惑を暴こうとして、返り討ちにあっていたという 事実が描かれるの。最初からのめり込むわよ〜。
『SHE SAID シー・セッド/その名を暴け』

『SHE SAID シー・セッド/その名を暴け』
story ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン(C・マリガン)と ジョディ(Z・カザン)は大物映画プロデューサーのワインスタインによる性的暴行について取材を始める。だが、被害者女性たちは取材を拒み、ワインスタインからの妨害も......。
監督:マリア・シュラーダー/出演:キャリー・マリガン、ゾーイ・ カザン、パトリシア・クラークソン、アシュレイ・ジャッドほか /配給:東宝東和/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国 ロードショー中
© Universal Studios. All Rights Reserved.

『SHE SAID シー・セッド/その名を暴け』

04/美し過ぎるのよ、 身勝手な愛
『エゴイスト』

昨年の東京国際映画祭でお披露目されてから、じわじわと話題になっている映画『エゴイスト』。原作者、故・高山真さんの半自伝的小説がベースになっている恋愛映画です。これを観ると、誰かを愛するって、マジでエゴのぶつかり合い......って実感。おまけに鈴木亮平さんと宮沢氷魚さん、そして阿川佐和子さんの演技合戦が強烈過ぎて、何度も観たくなるから! 酸いも甘いも経験した大人なら、この喜怒哀楽を理解できるはず。原作本とあわせて、身勝手な愛に浸っちゃって〜!
エゴイスト主演の鈴木亮平、宮沢氷魚

『エゴイスト』
story 田舎を捨て、東京で虚勢を張って生きる浩輔 (鈴木亮平)は、ひょんなことでパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)と出会い、彼らは惹かれ合う。ところがその別れは、思わぬ形で突然に訪れ......。
監督:松永大司/出演:鈴木亮平、宮沢氷魚、ドリアン・ロロブリジーダ、柄本明、阿川佐和子ほか/配給:東京テアトル/公開:2月10日より、全国ロードショー
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

『エゴイスト』公式

05/あの事件を、まるっとドラマに(しかも短い)
『リトビネンコ暗殺』

毒物じゃなく、放射性物質を盛られて暗殺!? ってニュース、覚えてる? 2006年にイギ リスで起きた亡命ロシア人のリトビネンコ暗殺事件を、まるっとドラマ化した『リトビネンコ 暗殺』が、スターチャンネルで放映よ。暗殺の手法が斜め上から過ぎたことや、まさかそんなド派手な暗殺ある? というニュース報道しか知らなかった日本の皆さん、捜査の裏側は もっと強烈だったことをこのドラマで知っちゃって。しかも、全4話と短めに濃厚凝縮よ。
『リトビネンコ暗殺』

『リトビネンコ暗殺』
story 2006年。ロシアの亡命者アレクサンドル・リトビネンコ(D・テナント)が入院。ハイアット警部補(N・マスケル)の聴取で、彼は元ロシア連邦保安局職員ということを明かし、暗殺のターゲットにされていること、その首謀者がプーチン大統領であると訴える。
監督:ジム・フィールド・スミス/出演:デヴィッド・テナント、マルガリータ・レヴィエヴァ、ニール・マスケルほか/2月6日より、BS10スターチャンネルにて放映、スターチャンネルEXにて配信中(全4話)
© ITV Studios Limited All Rights Reserved.

スターチャンネルEX

text:MASAMICHI YOSHIHIRO 

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