CULTURE

よしひろさん、「昨日なに観た?」
【第95回アカデミー賞授賞式】

エブエブ
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。今回は特別編として、「第95回アカデミー賞授賞式」の胸アツなシーンについてご紹介。

ハリソン・フォードとキー・ホイ・クァンの
ハグがエモすぎる!

★今しか見られないエモいもん、観たい人へ★ 今回は映画単品じゃなくて、お祭り騒ぎを。それも、WOWOWオンデマンドで今週末くらいまでしか観られないのでぶっこみます。なにかといえば、『第95回アカデミー賞授賞式』! 主要賞が“エブエブ祭り”、技術部門あたりは“西部戦線祭り”だったってことは、すでにテレビやネットのニュースで報じられているので、結果がどうだったかとかは割愛。この中継をわざわざ観る楽しみは、受賞者のスピーチや歌曲賞ノミニーによるライブ、司会者のトークなどなどにありますのよ。 あたし的に一番胸アツだったのは、ハリソン・フォードがプレゼンターを務めた作品賞の発表時(オーラスです)。見事“エブエブ”が受賞を決めたあと、関係者全員が登壇したときのこと。オスカー像を持ったハリソン・フォードが、助演男優賞獲得のキー・ホイ・クァンとハグを交わすのね。これ、分かる人には超胸アツなんですが、まんま『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のインディとショートのハグなのよ。 インディがモラ・ラムっていう邪教集団のボスの暗示にかかってヒロインを殺そうとしているときに、ショートが彼を目覚めさせるために「インディ、大好きだよ!」っていってタイマツで一撃くらわすのよ。で、目覚めたインディが目覚めてないふりをして彼らを逃がすために画策しようとするシーン。いやー、マジで約40年たって同じことが、しかも現実のアカデミー賞授賞式で見られるとは。しかもよ、このときにカメラがおさえていたのは、『フェイブルマンズ』で来場していたスティーヴン/スピルバーグ監督&妻のケイト・キャプショー(『~魔宮の伝説』ヒロイン)、そして作曲家のジョン・ウィリアムズって! 当時の関係者勢揃いじゃん! 胸アツ過ぎる。 ちなみに、キー・ホイ・クァンが助演男優賞受賞時のスピーチで謝辞を送っていた「グーニーズ仲間のジェフ・コーエン」ってのもなかなかのエピソードなのよ。ジェフは『グーニーズ』でクァンと共演した子役なんだけど、その後俳優は引退して、今は弁護士をしてるのね。なんと、クァンの担当弁護士(しかも“エブエブ”のキャスティング交渉を一手に引き受けた)。 持つべきものは仲間ってこと、今回の授賞式では体感できちゃうの。早めに観てちょ。

難民としてアメリカに。子役として人気を博したあと、長い裏方生活を経て再び俳優としてカムバックしたキー・ホイ・クァン。スピーチでは「アメリカンドリームだよ!」って号泣。こちらももらい泣き! ©Getty Images

主演女優賞は同じく“エブエブ”からミシェル・ヨー姐さん。©Getty Images

助演女優賞も“エブエブ”から! ジェイミー・リー・カーティス姐さん。©Getty Images

「第95回アカデミー賞授賞式」
同時通訳版/字幕版(WOWOWオンデマンドにて3月21日まで視聴可能)

©Getty Images Kyusung Gong / A.M.P.A.S.(第94回アカデミー賞授賞式より)

よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。

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