CULTURE

よしひろさん、「昨日なに観た?」
『フラッシュ・ゴードン4K』

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

『フラッシュ・ゴードン4K』

監督:マイク・ホッジス/出演:サム・ジョーンズ、メロディ・アンダーソン、マックス・フォン・シドー ほか/配給:ファインフィルムズ/公開:ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー中 ©1980 STUDIOCANAL

★レトロ好きな方へ★ じつはあたくし、この映画をスクリーンで観るのは数度目。というのも、そもそも1980年の映画でしてな。公開当時に観に行って「すげえええええええ!」となったもんです。それが『フラッシュ・ゴードン』。その4K版がなんと令和の今、なぜか公開されているんですわよ。 内容はぶっちゃけ「は?」というお話。だって「月が軌道から外れて地球にオチてきそう! こりゃ一大事。科学者がたまたま居合わせたアメフトのスター選手とヒロインを宇宙に送り込んで、天変地異の元凶・皇帝ミンを打倒!」って……。なんじゃそりゃ。80年当時ですら、ぶっ飛びすぎた設定にのけぞった覚えありますわ。だけど、これが後の世にカルト傑作となりまして。なんつっても、この映画のサントラがクイーンってのが素晴らしいのですよ。「ズンズンズンズン……フラッシュ! ああああーーーーー!!」と流れるテーマ曲からして気分爆アゲ。むちゃくちゃな設定や物語がどうでもよくなっちゃうんですよ。 んで、4Kで改めて観ると、特殊効果のしょぼさもレトロに見えて可愛い。いや、むしろ今こそアリじゃね? って思えてしまうキッチュ感。洗練されたストーリーや映像、というわけではないので、あくまでB級傑作として観ていただければご満足いくかと思いましてよ。

なぜか巻き込まれてヒーローになるフラッシュ・ゴードンさんとデイルさん。デイルさんは旅行会社の人です。

科学者のハンスさん。こいつがいたせいで巻き込まれます。

よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。

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