よしひろさん、「きのう何観た?」
『ザ・フラッシュ』
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
『ザ・フラッシュ』
★はちゃめちゃ楽しい映画が隙な方へ★
マーベル映画がどんどんと小難しくなっている近年、もう一つのアメコミ映画、DCはどうなってんの? と思う方(それほど多くはないと思うけど)。じつはバットマンとかワンダーウーマンとかのあのシリーズ、リブートされるんですよ。っていうか、『ザ・スーサイド・スクワッド 極 悪党、集結 』(21)からリブート気味なんですが。で、そのリブートの起点になる作品が『ザ・フラッシュ』。これねー、はちゃめちゃおもろいの。おもろいのに、なぜか全米で成績ふるわず、日本でもマーベルのアニメーション映画がスクリーンを席巻していて、それほどの話題になってないの〜(泣)。なので、追いフラッシュしてきたわ。
あらすじはググって。なにがおもろいかって、とにかくはちゃめちゃってこと。ほら、タイムリープとかマルチバースとかって概念、最近の映画で使われること多いじゃない。でも、それって、けっこうお約束ごとが多いから、そこをふまえたうえで観ないとダメみたいなことも多々。ところがですよ、この映画、タイムリープもマルチバースも全部入ってて、よくあるお約束ごと全部破ってるの(笑)。だからはちゃめちゃ。分かりやすくおもろいのは、時間をさかのぼったり違う世界線が出ることで、歴代スーパーマンなどDCのヒーローが出てきちゃうこと。ほら、マルチバースだから「別の世界線だったら昔のキャストもアリ」じゃない。そんなことよく思いつくわ……って思うくらいにてんこ盛り。まさかの企画倒れになって実現していないキャスティングのスーパーマンまで出てきちゃうのよ。んもー、はちゃめちゃ。
おまけにですよ、最後の最後のシーンでは、驚きのキャストがバットマンになって登場。これは観てからのお楽しみね。そこ、マジで笑うところですから。
よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。