よしひろさん、「きのう何観た?」本人たちが語ってる! Netflixで配信中の映画『ワム!』
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
『ワム!』Netflix
じつは今年でデビュー40周年。イギリスのポップデュオのワム! ご存知かしら? ご存知の方はヨシとして、ご存知ない方。きっとクリスマス・シーズンに山下達郎の「クリスマス・イブ」とともに流れる「ラスト・クリスマス」には聞き覚えあるはずよ。
80年代に世界中を熱狂させたポップデュオの彼らだけど、振り返ってみると、じつはワム! としての活動はたったの4年。日本でもピンク・レディーがじつはデビューから解散まで4年でした、っていうようなもんで、あまりのインパクトゆえに「え、そんな瞬間風速だったの!?」と驚くばかり。で、ですな、そんなワム! のお蔵出しインタビューで構成されたドキュメンタリー映画がNetflix映画『ワム!』なんですよ!!
これ、本当にすごい。デビュー前から解散までを、すでに故人となったジョージ・マイケルと今もご健在アンドリュー・リッジリーの本人コンビが振り返ったインタビューなの。ひえー、こんな音声が残っていたとは驚き。デビュー前にどうじゃこうじゃ、という話はもちろん、ブレイクまでにちょっと時間かかってた話、ブレイク後にどうじゃこうじゃの話などなど。そのときどきの映像を交えながら本人の言葉で語られるもんだから、気分はウキウキ(ウェイク・ミー・アップ)。
個人的ツボは「フリーダム」のPVの件。これ、経済開放前の中国で行われたコンサート滞在を収めたものなんだけど、そのオフショットも存在したとは……。ワム! の姿もだけど、この当時の中国の市井の人々をとらえた貴重な映像資料。マジびっくり。これを観たら、お手持ちのワム! の音源をフルでかけたくなるので、ご準備のうえでご鑑賞を。
よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。