CULTURE

デンゼルとは19年ぶりの共演。ダコタ・ファニングが語る最新映画『イコライザー THE FINAL』

ダコタ・ファニングDakota Fanning

今やベテランの風格すらあるダコタ・ファニング。妹のエルとともに、ハリウッドではAリストの俳優として活躍する彼女の最新作は『イコライザー THE FINAL』。デンゼル・ワシントンが秒で悪を成敗する凄腕エージェントを演じるシリーズの最新作にして最終章。じつは彼女、デンゼルとは子役時代に共演しており、19年ぶりの再共演となる。

 

「最初にこの話をいただいたとき、すごく興奮しました。彼と共演した『マイ・ボディガード』(2004年)は私のキャリアでも重要な作品で、今でもあのときの私たちの芝居のことが話題になるほどです。だから、いつか再共演のチャンスが欲しい、と思ってたんですよ。ちなみに私は彼の娘さんと同じ高校だったので、家族ぐるみの付き合いなんですよ」

 

この作品で彼女が演じたのは、デンゼル演じるマッコールの後輩にあたるCIAエージェント、エマ。ほぼ殺し屋ともいえる腕の持ち主のマッコールとは違い、「デスクワークをしている若い捜査官」だそう。

 

「マッコールから突然電話を受けたエマは、マッコールが何者かもよく分かっていません。でも、自分のキャリアアップのきっかけになると思い、彼のいるイタリアに旅立ちます。これまでこのシリーズはアメリカ国内が舞台になっていましたが、最終章にして外国、それも風光明媚なアマルフィやナポリを舞台にすることで世界観が広がったと思います。ちょうどこの撮影の直前、別の作品でイタリアに滞在していたので、私としても勝手知ったる場。すごい運命感じましたね」マッコールはどんな相手でも瞬殺で倒すほどの腕の持ち主。本作でも、もちろんアクションシーンは最大の見どころとなる。「でも、私のアクションはそれほどありませんけどね(笑)」とサラリ。

 

「アクションは喜んでプロにお任せします(笑)。 私自身がやるべきところはやりますが、なにがなんでも自分で! というタイプではないんです。むしろ私は、エマとマッコールの関係性を追求しようと頑張りました。デンゼルの仕事の仕方は分かっていましたから。いつも彼は何を言い出すか分からないんですよ。予想外のことをして驚かせる人。だけど、それがいつも正解だし、すごく楽しいから、ちゃんとついていかないと、って気をつけてましたね。アクションよりもずっとスリリングでしょ(笑)」

 

ダコタ・ファニングDakota Fanning

Dakota Fanning 1994年2月23日、ジョージア州生まれ。2001年の『アイ・アム・サム』で各映画賞の新人賞を総なめ。子役としてのキャ リアを着実に重ね、実在したロックスター、ザ・ランナウェイズのメインヴォーカル、シェリー・カーリー役を演じた『ランナウェイズ』(2010年)でガラリとイメチェン。

『イコライザー THE FINAL』
story シチリアの事件で負傷した元CIAエージェントのマッコール(D・ワシントン)は、街の人みな穏やかなアマルフィで静かに暮らしていた。あるとき、街を危機に陥れる組織が暗躍し始める。そこで彼は最後の仕事として、組織を壊滅させるため、CIAのエマ(D・ファニング)に連絡をとるのだが......。
監督:アントワン・フークア/出演:デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、デヴィッド・デンマン ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:10月6日より、全国ロードショー中

『イコライザー THE FINAL』

text:MASAMICHI YOSHIHIRO 
otona MUSE 2023年11月号より

CULTURE TOP

SHARE

  • x
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

Pickup

Weekly ranking

VIEW MORE