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「大好きな漫画ほど実写化されるのが嫌」現場に原作を持ち込んで挑んだ映画『アンダーカレント』主演・真木よう子インタビュー

真木よう子 makiyoko アンダーカレント 俳優 女優

よしひろ

「かなえの衣装はかなりシンプルなものが多かったですが、役作りの上で衣装やロケーションなど、周りのものに助けられることは?」

 

真木

「もちろんあります……けど、私、衣装合わせが本当に苦手で(笑)」

 

よしひろ

「あれ? いろいろ着られるから楽しめるのでは?」

 

真木

「いやいや、地味にすごい数のコーデを試すので、時間もかかるし面倒なんですよね。かなえちゃんの場合は、原作があるからイメージができあがってましたし、監督がけっこうこだわっていたのでお任せしていたところも多く、かなり楽な方だったとは思うんですけどね」

 

よしひろ

「ちなみに撮影で時間がかかったところは?」

 

真木

「意外とサクサクと進んだんですよ。後半のすごく重要なシーンで夕暮れどきの撮影がありましたけど、それもほとんどトラブルなく。時間がかかったとしたら、犬かなー。おりこうだったんですけど、やっぱり動物ですからね(笑)」

 

よしひろ

「こうしてお仕事しながら子育てもされて、息抜きはどこで?」

 

真木

「買い物です(きっぱり)」

 

よしひろ

「おおお。やっぱりお洋服?」

 

真木

「はい。ネットで可愛い服をみつけたらポチっと。休みの日はデパートに行ってどかっとセット買いとか。ストレス発散はそこですね。買えば買うほど母に怒られますけど」

 

よしひろ

「やっぱり怒られるんだ(笑)」

 

真木

「似たようなの持ってるでしょ! って(笑)。でも、自分で稼いで自分のほしいいものを買って、すごく幸せな気分になるんだから、何が悪いんだ、って思っちゃいますから」

真木よう子 makiyoko アンダーカレント 俳優 女優

『アンダーカレント』

story 夫の悟(永山瑛太)と共に家業の銭湯を継いだかなえ(真木よう子)。ところが、悟がある日突然失踪し、彼女は銭湯を一人で再開させることに。そんなある日、堀(井浦新)と名乗る男が現れ、住み込みで働くことに。一方、友人・菅野に紹介された胡散臭い探偵・山﨑と悟の行方を探すことになったかなえは、夫の知られざる事実を次々と知ることに。さとる、堀、そしてかなえ自身も心の奥底に沈めていた想いが、徐々に浮かび上がってくるー。

監督:今泉力哉/原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーンKC」刊)/出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ ほか/配給:KADOKAWA/公開:10月6日より全国ロードショー

© 豊田徹也/講談社 © 2023「アンダーカレント」製作委員会

PROFILE_真木よう子(まき・ようこ)
1982年生まれ。千葉県出身。『ベロニカは死ぬことにした』(2006)で映画初主演。同年『ゆれる』の演技で山路ふみ子映画賞新人女優賞受賞。第37回日本アカデミー賞では『さよなら渓谷』で最優秀主演女優賞、『そして父になる』で最優秀助演女優賞をW受賞。近作は『ある男』(2022)『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』(2022)。最新作は『大いなる不在』(2024年公開予定)Amazonオリジナル『次元大介』(2023年10月16日配信)がある。

text:よしひろまさみち

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