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よしひろまさみち

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MCUの33作目は、スーパーヒロインが活躍するシスターフッド映画『マーベルズ』【よしひろまさみち】

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『マーベルズ』

マーベルズ

監督:ニア・ダコスタ/出演:ブリー・ラーソン、イマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリス、サミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュン ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/現在、全国ロードショー中 ©Marvel Studios 2023

★シスターフッド映画がお好きな方へ★

このテーマを確認するために初日におかわりした『マーベルズ』。まー、なんつってもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の33作目になるので、MCUを全部クリアしている人しか読み解けないところは多々あるんですよ。とはいえ、この作品はMCUでは初めてともいうべき要素があったの。それがシスターフッド映画としての側面!

 

キャプテン・マーベルっていうスーパーヒロインがおりましてな。ざっくりいうと宇宙最強。一人で星ひとつくらいは破壊できちゃう。で、彼女が地球を救ってくれたあと(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、なんやかや宇宙のあちこちで起きてた紛争を片付けていたわけです。その間、彼女が地球の人間だった時代(あったのよ。『キャプテン・マーベル』を参照)から叔母と慕うモニカ・ランボーさんが、ざっくり地球防衛側に就職してひょんなことからパワーをゲット(『ワンダヴィジョン』参照)。それと同時期に、キャプテン・マーベルが推しという女子高生のカマラちゃんが祖母ちゃんからもらったブレスレットでパワー覚醒(『ミズ・マーベル』参照)。んでもって、この映画ではその3人がひょんなことから入れ替わっちゃう怪現象が起きるってところから始まるのね。


はぁはぁ……長かった。参照作品は『マーベルズ』鑑賞後にぼちぼち観てちょうだい(おもろいから)。


ということで、この3人のスーパーパワーがそれぞれ違うのね。おまけに個性もバラバラ。なんなら最初は微妙に仲が悪いというか引き気味。それが、どうやって友情を結び、お互いの力と個性を結束させていくか、っていう物語なの。もー、超いいシスターフッド映画! なので、全女子、劇場へ!

マーベルズ

左からミズ・マーベル、キャプテン・マーベル、モニカ・ランボー

マーベルズ

今回の敵はかつてキャプテン・マーベルを育てたクリー人

ほぼ地球防衛軍のトップ的なニック・フューリー。猫好きです

『マーベルズ』公式

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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