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よしひろまさみち

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「らんまん」お好きな方はぜひ。『ゴジラ-1.0』で再び主演コンビに会える!【よしひろまさみち】

ゴジラ

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『ゴジラ-1.0』

ゴジラ

story 第二次世界大戦でからくも生き延び、焼け野原の東京に戻った浩一(神木)は、乳飲み子を抱えた典子(浜辺)と出会い、共に暮らし始める。戦後処理と復興に向けて動き始めた社会で、2人はつましく生きようとするが、そんなときに海から巨大な怪獣・ゴジラが現れ……。

監督:山崎貴/出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介 ほか/配給:東宝/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2023 TOHO CO., LTD.

★「らんまん」がお好きだった方へ★

つ、疲れた……。じつはあたくし、ゴールデングローブ賞というアメリカの映画賞の投票者をやっとりまして。11月から1カ月は日本では未公開の映画を見続けないと投票できんぞ、という鑑賞強化月間でございました。どれもこれも基本は日本語字幕なし、吹き替えなし、英語字幕を集中して読む、というなかなかの作業だったもんで、一次投票が終わったとき、あたしの脳内はぐちょぐちょ。しばらく英語の映画観たくない……(そうも言ってらんないんだけど)、ということで息抜きに『ゴジラ-1.0』をおかわりしてきました。だってなーんも考えずに、映像と音声に没頭できそうだったもんで。


いやー、おもろかった。いや、ゴジラ原理主義の方々が「東西冷戦で生まれたはずのゴジラくんがその前からいるなんてけしからん」とおっしゃる気持ちも分かるんですよ。それでもおもろかったのは、なんといっても『らんまん』コンビだから。朝ドラは観ない派のあたしですが、浜辺さん、神木さんというオシの二人が出ているとあらば観るしかない、と、BSのおまとめ放映で追っかけてましたもんで。『らんまん』の終盤で描かれた関東大震災のくだりなんて、もろ『ゴジラ-1.0』じゃないすか! どっちが先かって、『ゴジラ〜』の方が先に撮られていることを考えますと、あぁこのお二人の共演は運命だったのね、と親戚のおばさん気分に。あれ? ゴジラの本筋とぜんぜん違うこといっとる……。いいんです。そういう気分なんだもん。『らんまん』ご覧になってて『ゴジラ-1.0』はまだって方、ぜひよ〜。IMAXか4Dがおすすめ(ゴジラくん、めちゃ怖いです)。

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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