よしひろまさみちの
2021年私的"おかわり"映画9連発
2021年、終わりますな。ということで、一日にいったい何本観てるんだよ、まったく……な、よしひろが私的におかわりしまくった映画のおかわりポイントをご紹介します。細かいことは割愛! 2021年公開作ばかりなので、ストーリーなどはググっておくんなまし。全部出てくるから〜。
『ドライブ・マイ・カー』
おかわり回数★★★
おかわりポイント:チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を劇中劇にしてるんだけど、これがすごいの。いろんな言語が同時に介在していて、しかもその台詞が主人公の気持ちを代弁するという離れ業!
『偶然と想像』
おかわり回数★★★★
おかわりポイント:濱口竜介監督の作品ってどれも長尺なんだけど、これは40分程度の中編が3つで見やすい! しかも、どのエピソードも「あー、いるいる……こういう人」っていうキャラの面白さが抜群。プラス、3つ目の「もう一度」は、LGBTQ+をこんなにも軽やかに物語にしちゃう監督の腕力にホレボレ。
『少年の君』
おかわり回数★★
おかわりポイント:もーね、青春の切なさ満点。もっというと、監督のデレク・チャンの前作『ソウルメイト/七月と安生』も公開されましてな。そっちも2回おかわり。監督のパパもすごいけど(香港の名優エリック・ツァン)、監督もすっごい〜。
『ドント・ルック・アップ』
おかわり回数★★★★
おかわりポイント:マジおもろ過ぎ。えらい人たちの勝手なメンツで生まれるウソやフェイク、デマに流されるとこうなりますよー、っていう最悪の事態を、まさかのブラックコメディ化。最後の最後まで笑かします。
『アンモナイトの目覚め』
おかわり回数★★
おかわりポイント:びゅーてぃふぉーーーー! 暗く寒くつらそうな海岸の村を舞台に繰り広げられる、ひときわあったかい愛の物語なのよ〜。心ほぐれるわい。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
おかわり回数★★★
おかわりポイント:シャン・チーを演じているシム・リウが、最初どうでもよくても、途中からイケメンに見えてくる。なんなら、中井貴一の若い頃にそっくりに見える奇跡。確かめるために何度も観ました。
『DUNE/デューン 砂の惑星』
おかわり回数★★
おかわりポイント:ティモシー・シャラメの美しさと王子さまっぷりにノックアウトされましたが、それ以上に心に残ったのが悪役。ステラン・スカルスガルドが演じてるんだけど、なんとね……伸びるの。この発想はなかった!
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
おかわり回数★★
おかわりポイント:ぶっちゃけスクリーンで観ないと耐えられないので要注意ですが、美しい景色と人の憎悪むき出しなストーリーに魅了されました。助演のコディ・スミット=マクフィーが「どんだけ細いの!」と目が釘付け。
『NTLive リーマン・トリロジー』
おかわり回数★★★★★
おかわりポイント:映画じゃないから番外。セットは一つ、役者は3人だけなのに、リーマン・ブラザーズの創業家100年史をやってのけた怪作。すごい芝居ってこと、観れば分かるわよ。何度観ても発見あり。NTLiveアンコール冬祭りで12/31、1/9、1/17、1/22、1/29にシネ・リーブル池袋で上映あり。あたしもまたおかわりします。
いかがでしたか? 絶対におもしろいものしか紹介しないよしひろさんのおかわり映画9本。上映中だったり配信で観られる作品も多いので、年末年始にぜひ名作にどっぷりひたって、なんならおかわりしちゃってくださいね♡
よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。