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よしひろまさみち

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シャラメもいいけどキャラデザインがおもろすぎ! 映画『デューン 砂の惑星PART2』はIMAXで堪能して

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『デューン 砂の惑星PART2』

DUNE2

story 砂の惑星デューンの覇権争いで起きた戦争で、アトレイデス家は後継者ポール(T・シャラメ)と母ジェシカ(L・ファーガソン)を残し全滅。彼らは砂漠の民フレメンと組み、宿敵ハルコンネン家に反撃を始める。

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー ほか/配給:ワーナー・ブラザース映画/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2024 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

★キモいもんがひそかにお好きな方へ★

音と映像いい劇場でおかわりしてきました。『デューン 砂の惑星PART2』。いやー、やっぱええわ~。前作は物語の進みがちょい遅めで、「これ、いったい何部作設定で作る気よ」と思ったんですが、この作品観て納得。すっごいの。前作の5倍くらいのスピードで物語がガンガン進む。しかも初見の人は物語置いてけぼりだろうけど、映像と音で超楽しめる仕掛けになってるのよ。ということで、鑑賞前後どっちでもいいから前作も観てね。配信とDVDあるから。


さて、物語をざっくりご説明しますと、宇宙を支配するアイテムをめぐって、2つの家系が戦争してるってお話。まぁ、シェイクスピア悲劇的なサムシングですね。でもね、今回のコレ、楽しいのが、キャラクターのデザインなのよー。初見の人もこれは楽しめるはず。


じつは前作でもおもろキャラがいたのね。主人公アトレイデス家の敵になるハルコンネン家の長、ウラディミール男爵。巨体のスキンヘッドで白塗りってだけで、キモさ満点なんだけど、怒るとね……縦に伸びるの(笑)。もう、このシーンで大爆笑してしまって。縦って! 縦!! ってつい熱狂。そのキャラも今作でまた縦伸びするんですが、それよりも素晴らしいのがサンドワームっていう砂漠の星ならではの害獣。音と振動に呼び寄せられてすげースピードで襲ってくる巨大生物なんだけど、これが……ゴカイ(釣り餌でおなじみ)。しかもね、乗り物になるの。すごない?


こういうデザインの面白さが随所にあるのが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のすごさ。『メッセージ』(16)でも、宇宙船がばかうけ型だったことで話題になりましたが、最高なんですよ。小難しく考える人の多いシリーズなんだけど、観たことがないものをおもろく見せる技を楽しんでいただきたいの~。ということで、IMAXなどのラージフォーマットがある劇場でお早めに。来週末から超大作が公開になるから今のうちよ。

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サンドワームさん。なんでもよく食べます

ハルコンネン男爵。機嫌悪いと縦に伸びます

DUNE2

おシャラメの美しさよ……

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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