ね、今の自分を好きでいられてる? 主題はアンチエイジングに突入【オトナミューズの歴史プレイバック】
子どものころ、雑誌のお気に入り写真だけを切り抜いて自由にスクラップブックを作っていたみたいに。まずは10年間のオトナミューズをダイジェストでお届け! 貼り切れないほどの濃〜い思い出を、ずっと支持して愛してくれた読者の皆様とまず、共有したいのです!
創刊から5年が経過した2019年5月号から2021年10月号までの誌面とともに、オトナミューズの歴史を振り返ります。関係者も続々と40代に突入し、現場にはアンチエイジングの話題が増加傾向に。
ねえ、今の自分を好きでいられてる? テーマはアンチエイジングに突入!
あのころ37歳輝く季節が始まったばかりのメンバーも、気づけば立派な40代。そして痛感するのです、「40過ぎたらみんなタメ」。そう、「ちょっと先輩」とか「後輩」とかどうでもよくなってきて、価値観を共有できるか否かが何よりも重要だということを。面倒くさいんですよ正直、いくつ違いとか。だいたいでいいじゃんそういうの。ただ、年齢を重ねると高まってきたのが、美容と健康への意識でした。現場での会話も「どのサプリが腸活にいいか」「水素っていいのかな」「あのサロンで将来の病気も調べられるらしい」など主題はアンチエイジングに移行していきます。
このころ世間的にも「フェムテック」「インナーケア」などのワードが浸透するようになりました。デリケートゾーン専用のソープや膣トレにも興味しんしん。からだの変化に伴って、知識も増えていきます。そりゃシミもシワも出てきますよ。だったらこれまで通りにいかない自分の変化は「ねえ、聞いてよ!」と即、まわりにシェア&相談。シミができたらレーザー治療で消す! 昔は敬遠していたボトックスなんかも、あれ、必要があればアリかも!? なんか、人相変わるレベルで昔の自分の写真を持っていって手術するとかはちょっと引いちゃうんですけど、「今の自分」を好きでいることが一番大切だと、それぞれが確信し始めるのです。
しかし、全世界を襲った新型コロナウイルスの流行は、オトナミューズの現場にもそれなりに暗い影を落としました。撮影現場でピーチクパーチクしゃべり倒すのが常なのに、黙食するのが大人が守らねばならないガイドラインなのですから。いつもはじゃんじゃん回し食べていたお菓子は個包装に切り替え、粛々と撮影している……と思ったら「この除菌スプレー、オーガニックなの」「免疫力上げるのにビタミンDのサプリがいいんだって!」と相変わらず情報交換が続きます。みなさん、ちょっと、み、密を、密を回避してください(汗)! 撮影現場に現れた比留川游さんの小顔が過ぎてマスクでほぼ顔が隠れてて逆に目立ってるぞ、とかはコロナ禍だから気づけた魅力。
そんなふうに、どんな状況でも楽しいとか素敵を見つけようとする強さって大事、と自分を鼓舞していたのですが、そもそも……今だからここに白状しますが、「コロナで買い控え」という事象は、この世に本当に存在したのでしょうか? 「海外旅行に行けないからそのお金で高級時計を買った」だの「オンラインミーティングでも映えるようなトップスとか顔まわりの小物とか結局、いつも通り買ってる」「スーパーしか行かないから思いっきりドレス着て大根とか買ってる」「むしろマスク生活の今、美容外科でシミ取っちゃえばバレなくない?」など、オトナミューズ周辺の経済活動は完全に通常営業。お買い物は生きる活力! 私たちが経済回していくなんていう立派な気概じゃないんです、ただ買いたいだけ。病は気からと言いますが、パンデミックの最中も本当にみんな元気でした。このころからオトナミューズに参加してくれるようになったヨンアさんのお買い物大魔神ぶりなんて、見ていて本当に気持ちがいいです。ほんと買うよね。
2021年の9月には公式ウェブサイトがオープン。毎日更新の365 DAYS SNAPは東京を中心としたおしゃれ業界人のリアルクローズスナップを紹介していますが、時折「こ、こんなファッション業界の大物も出演してくださったの!?」とびっくりするなど、まだまだ自分たちの可能性の天井は見えていません。
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Thank you to all creators!
otona MUSE 2024年4月号より