現在8周目の視聴中。ネトフリ版『三体』、マジでスゴ過ぎ、とにかく観て! 【よしひろまさみち】
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
よしひろさん、「きのう何観た?」
『三体』(Netflix版)
★とにかく壮大なお話がお好きな方へ★
やばいの。あたし、現在8度目のおかわり中。やば過ぎる(のは、あたしのおかしな鑑賞生活)。そこまでおかわりしておりますのはNetflixの新作シリーズ『三体』! マジですげー。
壮大過ぎるお話なので、出だしだけ説明しますと、世界中で科学者が自殺しまくって大問題→亡くなった人はなんか怪しいデバイスを持ってる→VRゲーム「三体」の存在。っていう感じ。でも、これで物語の1%にも満たないのよ。なんせ原作は3部、日本語翻訳版は5冊、スピンオフが2作、という長大なSF小説なの。ざっくり言いますと、なんと数千万年にも及ぶ宇宙の侵略者の物語。
これを映像化するとなると、まぁシリーズしか手がないのよね。中国でもドラマ化されて日本で放映されたんだけど(WOWOWオンデマンドで配信中)、そっちは原作に忠実過ぎて30話で原作第1部の半分くらい。ところがな。このネトフリ版。爆速で進む上に、舞台やキャラをうま~く脚色しているから、たった10話で原作の3割くらいをカバーしちゃってんのよ! こんな脚色の技、あるんか! と、マジで驚愕。
最初こそミステリーで始まるけど、エピソード2くらいからはオックスフォード・ファイブと呼ばれるオックスフォード大出身の若き天才科学者たちの群像劇になっていて、原作を読んでいない人でも「同窓会的ほっこり群像+ミステリー+とんでもねースケールのSF」でハマるはず。4シーズンで完結したい、っていうアナウンスされているけど、この展開ならばアリ。っていうか、もうちょっと長くてもいいかも。面白いから。ということで、観て~! 皆さんに観ていただかないと、次のシーズンの製作GOサインが出ないのよ!