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よしひろまさみち

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関ヶ原前夜を描いたハリウッド発、超ガチな戦国時代劇『SHOGUN 将軍』はGWに一気観推奨!

関ヶ原前夜を描いたハリウッド発、超ガチな戦国時代劇『SHOGUN 将軍』はGWに一気観推奨!

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『SHOGUN 将軍』

story 船が難破し仲間とともに日本に漂着したイギリス人航海士ジョン(C・ジャーヴィズ)。彼らは五大老と対立中の吉井虎永(真田)の家臣に捕らえられ、乱暴に扱われる。が、戦術などに長けたジョンを虎永は一目を置き、次第に交流を深めるように。

プロデュース:ジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、真田広之 ほか/出演:真田広之、コズモ・ジャーヴィズ、アンナ・サワイ、浅野忠信、平岳大、西岡徳馬、二階堂ふみ ほか/配信:ディズニープラス「スター」にて独占配信中 ©2024 Disney and its related entities

★時代劇がお好きな方へ★

時代劇って観なくなりましたよねー。昔は『水戸黄門』やら『大岡越前』やら『暴れん坊将軍』やら、シリーズものが毎週必ずオンエアされてたし、年末となれば『忠臣蔵』がど定番。そんな時代もあったねな。だけど、マンネリ化っていうんですかね。だいたいが「勧善懲悪」ってお約束の物語ですし。そしてなによりコスト高。衣装やセット、乗馬訓練とか、持続可能性の低いものになってしまったんですね。なので、今や時代劇といえば大河ドラマくらい? とはいえ、たまにゃ~観たいのよ、スペクタクル感ある日本の時代劇! って思っていたら、まさかのハリウッドからきちゃったのよね。それが『SHOGUN 将軍』。ついに最終話が配信されてしまい、ちょいとしたロス……。


真田広之さんがプロデュースまで務めた主演ドラマで、実在した人物をモデルにし、関ヶ原の戦い前夜を描く戦国時代ものです。これ同名の原作があって、1980年にアメリカで製作・放映されたバージョンもあります。がしかし! 2020年代の今、作られる意味がちゃんとあったのよね~、今回のバージョン。


原作や80年版は、エキゾチックジャパンがセールスポイントだったんだけど、真田さんバージョンはドラマの深さがキモ。異邦人のジョン、後の按針と虎永のバディものであり、他のドラマや映画にない人物相関が最大の見どころなのよ。だから、エピソードを重ねるごとにおもしろみ増しちゃって、どうしましょ、ってくらいハマる。おまけにめっちゃ贅沢なセットと衣装なので、見目も最高。もうすでにご覧になってる方はもちろんだけど、まだ観ていないという方はGWに一気見推奨です。

ジョンこと安針さん。仲間は釜茹での刑

平岳大さんは真田さんとともに現場での調整もやったんですって。さすが英語話者

『SHOGUN 将軍』公式

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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