ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
Netflix映画『鋼鉄の雨』
監督:ヤン・ウソク/出演:チョン・ウソン、クァク・ドウォン、チョ・ウジン ほか/Netflixにて、独占配信中(139分)©Netflix
★ブロマンス的朝鮮半島モノです(意味不明)★
朝鮮半島関連のニュースが、昨今報道をにぎわせておりますが、そんな南北問題をトンデモ設定で描いたエモいサスペンスが『鋼鉄の雨』。すごいんですよ、これ。北のクーデターきっかけに朝鮮半島南北問題を描いている本格社会派のツラをしているというのに、中身はまさかのブロマンス。ええ、ちょっとしたバディ映画なんですわ。
瀕死の北のトップを連れて、成り行き上仕方なく韓国に逃げてきた北の軍人と、彼を発見しちゃった韓国の情報部のエージェントが、同じ目的のために手を取り合う、っていうストーリーもエモいんだけど、エモエモなのはその2人の関係性。やることなすこと凸凹コンビのうえに、思想も全く違うもんだから噛み合わないのなんの。笑っちゃいけないシリアスなシーンでも、つい微笑ましく観てしまうという魔法がかかっております。ちなみに北の軍人役は、韓国映画界の宝石、チョン・ウソン! あぁ……制服コスプレも見目麗しいわ。
軍服姿のウソン様アゲ。
韓国で潜伏中、見つかっちゃったの。
韓国の外交安保首席と北のエリート軍人。同じ名前でシンパシー。
クーデターに巻き込まれた女子も一緒に韓国へ逃避行。