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よしひろまさみち

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世界中でまさかの大ヒット!『恋するプリテンダー』はアップデートされた令和のラブコメだ【よしひろまさみち】

恋するプリンテンダー

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『恋するプリンテンダー』

恋するプリンテンダー

story ロースクールに通うビー(S・スウィーニー)と金融マンのベン(G・パウエル)は、最高の一夜を過ごした直後、最悪のお別れ。数年後、2人はオーストラリアで行われるビーの姉の結婚式で再会。しかも、お互いにシングルであることが負の要素になってしまうことから、偽装カップルを演じるのだが……。

監督・脚本:ウィル・グラック/出演:シドニー・スウィーニー、グレン・パウエル、アレクサンドラ・シップ、ガタ ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中

★ベタなラブコメがお好きな方へ★

はい、有言実行。以前の記事「GW明け、何観る?」で紹介した『恋するプリテンダー』をおかわりしてまいりました。くどい! なんて言わないで~(泣)。マジで観るべきよ。しかも、5月末から大作が公開されるために、スクリーン数が激減するかもだから!


あたし的にこの作品の何が好きかって、ハリウッド式ラブコメがアップデートしたことなのよ! いや、下敷きになってるのは、めちゃ下世話なラブコメね。特にグレン・パウエルがご自慢のからだを張った全裸シーンとか、クルーズで思わずやってしまいがちな『タイタニック』ポーズとか(そして、その直後に水中に落下というオチまで含め)。ラブコメの結婚式にありがちな騒動(ケーキとか花とかのトラブル小ネタ、よくあるでしょ)とか。最高に笑えるんだけど、そもそも犬猿の仲の2人が同じ場にいなければならない設定が、主人公ビーの姉の結婚式ってところ。ねーちゃん、レズビアンなのよ! で、当然のことながらお相手は女性で、ど派手披露宴しちゃうってわけ。

 

これよ、これ。だってさー、欧米では同性同士が結婚できる国が続々増えているってのによ、アジアでは台湾くらいのもんで。同性婚ができるようになったからって、国は壊れないし、少子化が加速するなんてこともなく、ただただ愛するカップルが異性カップルと同じ権利を持つことができるようになるってだけなのに、なんでかしらねー。日本もはよOK出せばいいのに、プンスカ。って思っちゃうわけ。


んで、これを観てもまだ同性婚って不安だわ……って方、JNNで改めて報じられたこちらのスピーチをご覧あそばせ。納得できるはずだから。

「GW明け、何観る?」『恋するプリンテンダー』

NZのモーリス・ウィリアムソン元議員のスピーチ、絶対見て!

恋するプリンテンダー

真ん中の2人が新婚さんいらっしゃーい

恋するプリンテンダー

これは初対面でラブラブ。翌朝事件発生で犬猿の仲

恋するプリンテンダー

2人がかりで運ぶケーキ。この後はお分かりよね

『恋するプリテンダー』公式

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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