シリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』は、アニャ・テイラー=ジョイの強烈な眼力を堪能して
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
よしひろさん、「きのう何観た?」
『マッドマックス:フュリオサ』
★スカッとしたい方へ★
ついに公開されましたよ、『マッドマックス:フュリオサ』。今回、シリーズの主人公マックスさん出てこないんですが(いや、ちらっとそれらしき人物は出てきます)、前作『マッドマックス:怒りのデス・ロード』(15)でほぼ主役だったフュリオサが、どうしてあんな強くて、独裁者のもとで働くようになったか、っていうことを描いたエピソード0。あたし、試写で拝見したんですが、より音響と映像のよい4Dでおかわりしました。
んまぁ~、揺れる揺れる! 想像はしていたのよ。だって、巨大トレーラーで爆走したり、バイク集団が今回のヴィランだったりするから、揺れるんだろーなー、というのは分かってました。ところがどっこい、想定以上。頭おかしい世界観を揺れる思いで楽しみました。
なにより、大人になったフュリオサ役アニャ・テイラー=ジョイの眼力が強烈。じつはほぼセリフがないんですよ、今回のフュリオサって(いくつかの秘密を守るために、会話がほとんどない設定)。なので、顔芸でいくしかないわけです。それが「彼女、表情の説得力すご……」と思っていたNetflixシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』を軽く超えて、顔芸祭り。おまけに、ストーリーもテンポ感も最高なので、おかわりして正解でございました。IMAXでやってるうちにもう一度おかわりしようかしら……。