オスカー候補も続々公開!
2月のおすすめシネマ5本
映画ライター、よしひろまさみちが、ミューズのために今マストな映画をピックアップ。アカデミー賞7部門でノミネートされたスピルバーグの新作から、80年代にブームになったあの名作の続編まで、今月も見逃せませんよ〜。
01
あの名作サスペンスがリメイク。
ということで出演女優を直撃!
『ナイル殺人事件』
アガサ・クリスティの名著を映画化した『ナイル殺人事件』が、ようやく公開。いやーよかった。コロナ禍で延期に延期を重ねたんだもの〜。ということで、LAの猿渡由紀さんに、アネット・ベニングを直撃していただきました。
彼女が演じるユーフォリアは、新しく足されたキャラクター。「ユーフォリアは過去に大恋愛をして、深く気づついたことがある。彼女が皮肉屋で、陰で何を考えているのか分からないのは、そんなところから来ているの。彼女にとっては息子が何よりも大事。息子を守るためには何だってする」
この物語自体の核も、三角関係のごたごた。資産家令嬢の友達(G・ガドット)に恋人(A・ハマー)を紹介したところ掠奪されてしまい、悔しがる女性(E・マッキー)が、結婚式のあるエジプトにまで追いかけていくという設定。ストーリーはドロドロながら、現場の雰囲気は最高だったとか。
「私たち役者は“共演者は最高でした”といつだって言うものだけど、今回は本当に本当。こんなに楽しい撮影はなかった。こんな思いをしてしまうと、この後は辛いわね(笑)」
02
懐かしのマシュマロマンも出ます
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
80年代に大ブームになった『ゴーストバスターズ』、覚えてます? あの作品の続編『ゴーストバスターズ/アフターライフ』がやってきますの。子ども達が主役だから、「はて……?」と感じる冒頭だけど、じつはそのコらはゴーストバスターズのあの人の孫という設定。主人公のフィービーがお祖父ちゃんの遺品を見つけたことをきっかけに、田舎町で発生する連続地震の謎に迫って行く、という物語よ。これが……中盤から超エモい! そのエモさはネタバレになるから言えないものの、オリジナルを知ってる人にはグサグサ刺さること間違いなし。マシュマロマンもあの主題歌も出てくるわよ〜。
03
名作中の名作を
巨匠スピルバーグがリメイク
『ウエスト・サイド・ストーリー』
日本では宝塚歌劇団でも上演された名作中の名作ミュージカル『ウエスト・サイド物語』を、巨匠スピルバーグがリメイクした『ウエスト・サイド・ストーリー』。不屈のストーリーだけに、傑作に決まってんじゃん! と思っている方。当たりです。舞台よりも派手で、振り付けもかっこよく、おまけに音楽も物語もアップデート。アカデミー賞でも作品賞・監督賞含む7部門にノミネートされているので、早めにチェックを。
04
“ウエスト・サイド”の元ネタです
NTLive『ロミオとジュリエット』
じつは“ウエスト・サイド”って元ネタはシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』なんです。それがちょうど今、ロンドンのナショナル・シアターで上演された最新バージョンを映画館で観られちゃう。NTLive『ロミオとジュリエット』は、シェイクスピア初心者でも楽しめるように、緩急つけたカメラワークをしているので、舞台の特等席以上の体験。せっかくのチャンスなので、“ロミジュリ”&“ウエスト・サイド”は合わせ技でどうぞ。
05
ヴィーナス&セリーナ・
ウィリアムズ姉妹の伝記よ
『ドリームプラン』
こちらもオスカー候補入り作品なので、ぜひチェックして。『ドリームプラン』は、テニス界のクイーン、ヴィーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育て上げた父親を中心に描いた伝記映画。びっくりしたー。彼女らのお父さんって、素人だったのね……。これを観てその真実を初めて知ったよしひろ。「プロテニスプレイヤー養成ギブス」的教育にぶっ飛びよ。
selection&text:MASAMICHI YOSHIHIRO