新垣結衣主演『違国日記』をリピート鑑賞。「適当にほっときあうくらいの距離感が、ちょうどいい」
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
よしひろさん、「きのう何観た?」
『違国日記』
★人付き合いにちょい悩みある方へ★
あっという間にもう6月だけど、五月病が治らない~という方。まぁまぁそれって新生活の人間関係が原因だったりしますよね。そんな人にこそご覧いただきたい『違国日記』。オトナミューズの誌面でも紹介したんですが、おかわりしてきたの~。
なんせよき~、なのが「合わないなー」と思っている人と無理して同調・協調する必要ってないんじゃない? ってことを言ってくれていること! ガッキー様演じる槙生は、ほぼコミュ障の小説家で、天真爛漫かつ憎む姉の子・朝との共同生活に辟易なんですな。朝は朝で「おばさんとあんましゃべったことなかったけど、世話になるんだから明るくいかなきゃ!」って感じで、もはや歯車とは……!? というくらいかみあわない。けど、彼女らは歩み寄らないといけないのよ。だって、共同生活するんだもん。そこでおたがい何が得意で何が問題なのかを、言葉にはせずにジワジワと理解するようになるの。これがよき~。
なんやかや、人って支え合わないと生きていけない生き物(金八かよ)。合わなくても合わないなりに付き合いってできるもんですよ、ってのがこのお話のいいところ。いいところは徹底的に合わせちゃうし、ダメなところはほっとく。このほっとくってのが大事なのよねー。100%合わない人はこの限りではないんだけど、自分にも社会にも害がなければ、受け入れられないところはほっときゃいいの。だってそれが個性だもん。なんか「ここがダメ」「あそこがダメ」っていう減点法をしてしまいがちだとは思うんだけど、人って得点法で生きてるわけじゃないんだからさー。そうやって適当にほっときあうくらいがちょうどいいんじゃないかしらねー。