【独占】LiLy最新刊『オトナの子守唄(ララバイ)』発売記念!単行本書き下ろしを一部特別公開
楽しむ人はどんな時も楽しむし、
苦しむ人はどんな時も苦しむの。
どんなにハッピーな人にもアンハッピーな時期はある。もちろん、ね。そうなのだけど、40歳をこえてくるとハッピーとアンハッピーは「人生の時期」というより、その人の「性格」「ライフスタイル」「人生そのもの」として固定され始める。
女友達と「結婚」「出産」「離婚」などのイベントによって人生の枝分かれが始まった30代の入り口から10年が経って、今では「棲み分け」がほぼ完了し始めたような雰囲気が漂っている。「笑顔か否か」。ナナメではなく前を向く強さ=笑顔があるか否か。
―ハッピーか否か。
それはもう、ステイタスではなくその人が持つオーラで、なのだ。
もしかしたら、ここが一番のオトナのシビアさなのかもしれない。
自作の楽しい唄をうたって
自分自身に毎晩聴かせて眠りにつこう。
日々のルーティンはオーラをつくるから(手動)。
コレ、一石二鳥なのよ。
ネガティブなお節介を焼いてくる人はどこまでもポジティブな持ち歌にドン引きして勝手に遠くにいってくれるから(自動)。
さぁ、
オトナの責任を全うしてぐったり疲れた夜に、
やっと潜り込むことができた自分だけのベッドの中で、何このヒト……ってクスクス笑って読んでいただけたら幸いです。
オトナとしての責任の重さに時々ブッ飛ばされながらも、どこまでも今日の若さを堪能してすべてを謳歌する、40代の愉快な子守唄を。
photo:RK text:MAHO HONJYO illust:ekore
otona MUSE 2024年8月号より